2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K01556
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尾山 大輔 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00436742)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤嶋 翔太 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50706835)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | interaction game / network game / contagion / spatial economics / agglomeration / economic growth |
Outline of Annual Research Achievements |
社会は多くの経済主体から構成され,それらの行動は互いに影響しあっている.多くの場合において,その相互作用の範囲は社会全体には及ばずに局所的なものとなっている.主体間の相互依存関係はネットワークを定義し,そこに利得構造を加えたものは「局所相互依存ゲーム」と呼ばれる.本研究は,「どのようなネットワーク構造と利得構造のもとで,どのような行動パターンが実現するのか」という問いに答えるために,局所相互依存ゲームの理論の進展を図り,その成果を空間経済学の文脈に応用して新たな知見を得ることを目的とするものである. 今年度は,人々の立地選択を含む多地域経済成長モデルによる,産業の空間的集積と経済成長との関係を考察する理論研究について,追加的分析を完了させた.投稿していた学術誌に再投稿し,無事受理された.有限人プレイヤーの確率動学ゲームの近似理論についても研究を継続し,追加的な結果を得た.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多地域経済成長モデルについての研究分担者との共同論文が Macroeconomic Dynamics 誌に受理された.
|
Strategy for Future Research Activity |
確率動学ゲームの近似理論研究が少々遅れているので,当該年度中に完成させる.ネットワーク形成理論と経済活動の空間分布解析への応用に関して,研究分担者との議論を継続する.
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大のため,研究打ち合わせのための出張・招聘が行えなかったことによる.
|
Research Products
(3 results)