2023 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical study of governance of transaction within platform extending the research of social games
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19K01562
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
野口 雄一 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (60323903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中泉 拓也 関東学院大学, 経済学部, 教授 (00350546)
藤原 正寛 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 名誉教授 (40114988)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | VSRPD / 社会ゲーム / プラットフォーム / 法と経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、奥野、中泉はこれまで行なってきたVoluntarily Separable Repeated Prizner's Dillema Gamesの東京、バンコク、イスラマバードで行った国際比較の分析を行った。東京では一度協力に到達したペアはどのようなゲームでも協力率が下がらないため、VSRPDと通常の繰り返しゲームとの差の分析が困難であった、それに対して、イスラマバードやバンコクでは、 各ゲームでの協力率が異なり、それぞれのゲームの差を分析することができるということが示され、今後の研究の足掛かりとなった。また、繰り返しゲームの実験の様式を踏襲するため、追加の実験を東京大学で行った。 次に中泉は、商法等の軽減規定のマルチタスクモデルを用いた分析をおこなった。特に、軽減規定の目的をマルチタスクの問題に外部性が存在するケースを用いて考察した。立証可能な業務と立証不可能な業務があり、立証不可能な業務には外部性が発生する場合、立証可能な業務のみインセンティブを課すと立証不可能な業務の努力水準がより低下する。加えて、社会的な最適水準も更に低下する。これよりインセンティブを軽減する責任軽減規定を導入することが社会的にも望ましいことが示された。結果は関東学院大学経済経営研究所年報[2024]で公表した。更にプラットフォームの経済分析では、通常、2 sided network effectがあるプラットフォームにおいては、強固な自然独占が発生し、複数のプラットフォームが林立することを説明することが理論的に難しい。ところが、ライバーアプリでは実質的にプラットフォームであるにもかかわらず、多数のアプリが競合している。この点について、解明することを重要な課題として認識した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Voluntarily Separable Repeated Prisoner’s Dilemma (VSRPD)の研究を10年間行ってきており、昨年度国際比較についてもおおよそ整理することができた。昨年度完成する予定だったものの、追加の実験を行う必要が生じたため、本年度完成することとしたい。 また、中泉は、2022年に規制の事前評価に関する制度的なポイントと改善策について Impact Assessment for Developing Countries: A Guide for Government Officials and Public Servants' https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-19-5494-8 にまとめた。今後は各論点を論文としてまとめていくことが課題であり、本年度はそれを実現していきた い。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、VSRPDの研究成果他、他の研究についても成果を公表していくこととしたい。
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Causes of Carryover |
昨年度VSRPDの追加実験の必要が生じ、海外での報告などが十分できなかったため、本年度に成果を報告する。そのための予算を計上する。
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