2022 Fiscal Year Research-status Report
資産分布および所得分布に対するインフレーションの動学的効果
Project/Area Number |
19K01564
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
後閑 洋一 立命館大学, 経済学部, 教授 (30324502)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 富と所得の不平等 / 貨幣ファイナンス / 公的な消費と投資 / 内生的な成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
Stephen Turnovsky教授(University of Washington)との2本目の共同研究、Government Spending, Debt Management, and Wealth and Income Inequality in a Growing Monetary Economy」がレフェリー制の学術誌である Journal of Money, Credit, and Banking に掲載されることが正式に決定した。 この論文はSidrauski(1967)による貨幣的成長モデルを内生的な成長モデルに拡張し、政府支出を公的な消費と投資の2つに分けそれぞれの支出の増加が国債または通貨発行によって賄われるケースを考えている。それら公的な支出が富および所得の不平等にどのような影響を与えるかを考察している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Stephen Trunovsky教授と共同で研究しているが作成した論文は順調にレフェリー制の学術雑誌に掲載が決定している。現在3つ目の共同研究の論文を執筆中であるがレフェリー制の学術誌より改定要求が来ており、レフェリーのコメントに従って修正しているところであるが、その作業もおおむね順調に進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在進行中のStephen Trunovsky教授との3つ目の共同研究はレフェリー制の学術誌より改定要求が来ておりレフェリーの指示に従って論文を修正している。1つ目および2つ目の共同研究同様に3つ目の論文もレフェリー制の学術誌に掲載されるように今後の研究を進めていきたい。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍により国際学会へ参加することや共同研究者であるTurnovsky教授の大学であるUniversity of Washingtonへ訪問する機会が予定よりかなり少なくなり、それにより資金を使い切ることが出来なかった。共同研究自体はまだ続いているので残った資金は引き続き同じ目的で使用する予定である。
|