2021 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of Shared Ownership in Foreign Direct Investment
Project/Area Number |
19K01612
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
田中 鮎夢 青山学院大学, 経済学部, 准教授 (20583967)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 企業の国際化 / 賃金格差 / 賃金プレミアム / 外国直接投資 |
Outline of Annual Research Achievements |
企業の国際化とジェンダー賃金格差(Gender Wage Gaps)との間の関係を、『賃金構造基本統計調査』(厚生労働省)『経済センサス基礎調査』『経済センサス活動調査』(総務省)の個票データを接合した、雇用者=被雇用者接合データを用いて分析した。その研究成果は、Journal of the Japanese and International Economiesに掲載された。Greaney, T. M., & Tanaka, A. (2021). Foreign ownership, exporting and gender wage gaps: Evidence from Japanese Linked Employer-Employee Data. Journal of the Japanese and International Economies, 61, 101151. 同様に、雇用者=被雇用者接合データを用いて、企業の国際化と賃金プレミアムについて分析した結果がInternational Economics and Economic Policyに掲載された。Tanaka, A. (2022). Higher wages in exporters and multinational firms evidence from linked employer-employee data. International Economics and Economic Policy, 19(1), 51-78. また、『海外進出企業データ』(東洋経済新報社) と『企業財務データバンク』(日本政策投資銀行/日本経済研究所)を接合し、パネルデータを構築し、日本企業の外国直接投資の所有構造と生産性など企業属性との関係について分析を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文が2本公刊されるとともに、データの分析も進んだため。
|
Strategy for Future Research Activity |
第1に、『海外進出企業データ』(東洋経済新報社) からパネルデータを構築し、日本企業の外国直接投資の所有構造や金融制約について分析を進め、伊藤匡・学習院大学教授、マイケル・ライアン(Michael Ryan)西ミシガン大学教授と論文にまとめることを目指す。第2に、日本企業の所有構造・国際化と国内の男女格差について分析を進め、論文に取りまとめることを目指す。データとしては、『企業財務データバンク』(日本政策投資銀行/日本経済研究所)『海外進出企業データ』のほか、『就職四季報』『役員四季報』(東洋経済新報社)『企業活動基本調査』『海外事業活動基本調査』(経済産業省)の個票データも分析に用いる。日本学術振興会外国人招聘研究者として2020年度に来日予定であった、テレサ・グレーニー(Theresa M. Greaney)ハワイ大学教授が2022年度に来日するため、共同研究を加速させる。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、予定していた国内外の出張ができなかったため、次年度使用額が生じた。
|
Research Products
(3 results)