2022 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical and Quantitative Analysis on the International Transmission of Financial Shocks through International Trade
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19K01646
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大土井 涼二 関西学院大学, 経済学部, 教授 (90433292)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 金融ショック / 経済成長 / 景気循環 / 国際貿易 / 信用市場の不完全性 / 企業の異質性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、金融ショックの国際波及チャネルとして国際貿易と国際的金融取引を同時に考慮した新たな研究に着手した[三野和雄教授(京都大学)、胡云芳教授(神戸大学)との共同研究]。この研究の途中までの成果を"A heterogeneous-firm model of trade and growth with country-specific credit constraints"の題で「マクロ経済動学の理論・数量分析」(2022年12月3-4日、熊本学園大学)、International Conference on International Trade and Macroeconomic Dynamics (2023年2月18日、神戸大学)などで報告した。現在、この研究に関してはその際に受けたコメントをもとに追加の分析を行っているところである。 昨年度以前、かつ研究期間内に執筆した論文に関しては、論文"Financial shocks to banks, R&D investment, and recessions"が査読誌から改訂要求を受け、現在追加の分析および論文の修正作業中である。また、退職年齢と人的資本蓄積の関係を論じた一編の論文"The relationship between mandatory retirement and patterns of human capital accumulation"が査読誌に掲載が受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度に着手した研究について、今年度中に論文としてまとめてプレプリントまで完成させたかったが、叶わなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在改訂要求を受けている論文について、レフェリーのコメントに従い論文を修正して再投稿する。今年度に着手した研究について、論文としてまとめてプレプリントまで完成させる。ここまでを年度の最初の3ヶ月以内に行う。以降、本研究課題に関わる新たな研究に着手する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルスの影響で出張旅費のための予算執行に大きな変更が生じたためである。今後の使用計画としては旅費を予定しているが、もし新型コロナウイルスの影響が再び深刻化して出張が困難な状況が発生した場合には、物品購入、とくにオンラインでの発表のための機材購入に使用することを考えている。
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Research Products
(3 results)