2023 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical and Quantitative Analysis on the International Transmission of Financial Shocks through International Trade
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19K01646
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大土井 涼二 関西学院大学, 経済学部, 教授 (90433292)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 経済成長 / 国際貿易 / 信用市場の不完全性 / 金融摩擦 / 企業の異質性 / 金融ショックの国際波及 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまでに行ってきた研究を"A heterogeneous-firm model of trade and growth with country-specific credit constraints"の題で論文としてまとめ、所属する大学のディスカッション・ペーパーとして公開した[三野和雄教授(京都大学)、胡云芳教授(神戸大学)との共同研究]。
この研究の目的は、ある国の金融ショックがその国だけでなく貿易相手国の成長率に与える影響を理論的に検討することである。そのために、本研究では中間財企業と起業家という2種類の主体に異質性を持たせた2国モデルに金融摩擦の国際的非対称性を導入し、以下の結果を解析的に導出した。第一に、ある国でクレジット・クランチが起こるとその国の中間財企業の退出を増加させる一方、他国の中間財企業にとっては輸出の収益性が低下し、輸出していた幾つかの企業が国内販売へシフトする。第二に、信用収縮は長・短の両期において2つの国の成長率を低下させる。さらに、国際波及チャネルとして(i)貿易だけを考えたケース、および(ii)貿易と国際金融取引の両方を考えたケースとでクレジット・クランチの影響を比較した結果、両国の長期成長率への影響はケース間で非常に類似していることが分かった。
また、単著の論文"Financial shocks to banks, R&D investment, and recessions"が査読誌に掲載が許可された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題に関する新たな論文がプレプリントとして公開され、また別の論文が査読誌に掲載が許可されたので。
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Strategy for Future Research Activity |
先述の論文"A heterogeneous-firm model of trade and growth with country-specific credit constraints"を査読誌に投稿し、レフェリーのコメントに従い論文を修正する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,新型コロナウイルスの影響で出張旅費のための予算執行に大きな変更が生じたためである.残額については,執筆した論文の投稿料に使用する予定である.
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Research Products
(2 results)