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2020 Fiscal Year Research-status Report

Continuous research on the role of social network in the process of long-term life recovery from the disaster

Research Project

Project/Area Number 19K01665
Research InstitutionKansai University of International Studies

Principal Investigator

川脇 康生  関西国際大学, 経営学部, 教授 (80806737)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石田 祐  宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (20455554)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsソーシャル・キャピタル / レジリエンス / 生活復興
Outline of Annual Research Achievements

災害多発時代を迎え、人口減少・高齢化の進むわが国では、地域の災害対応力をどのように維持し高めていくか、大きな課題となっている。本研究は現代社会における地域住民同士のつながりがそれほど緊密ではない社会環境を前提としつつも、災害時や非常時には地域のネットワークを活性化できるレジリエンスのあるコミュニティのあり方を考えるものである。
研究1年目の2019年度は、国際ワークショップと東北被災地の現地調査を行い、地域住民間の社会関係資本と生活復興との関係について考察を深めた。
研究2年目の2020年度は、これまでの活動で得られた知見を研究論文の形にまとめあげ、学術雑誌において成果発表を行った。災害前に地域活動が活発であることよりも、住民間の信頼関係や多様な主体が参画できるコミュニティにおいて、災害後、協力活動が活性化され、復興格差の是正、被災地住民の前向きな復興努力、より明るい将来予想につながることなどの実証結果を発表することができた。また、ボランティアや金銭寄付で支援を行うことは、被災者のみならず支援者自らの生活満足感を向上させることについて、実証分析を進めることができた。
2020年度は、さらに被災地住民の生活復興について、長期的、定量的な側面からも分析を行うため、被災地住民アンケート調査を実施する予定であったが、コロナ感染症の拡大により、社会情勢が一変し、被災地住民の生活環境も大きな影響を受けたこと、プロジェクト担当者自身も業務上大きな負担を負ったことから、アンケート調査は次年度に延期して実施することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究は、災害対応力強化のための地域の社会的ネットワークの役割と意義を、東北被災地の生活復興とコミュニティの現状を長期間にわたり詳細に調査分析することにより、明らかにしていこうとするものである。その目的達成のため、2013年12月に東北被災地を対象に実施した生活復興調査の成果を基盤としつつ、新たに質問紙調査、事例調査、国際比較調査を本科研費を用いて実施することとしている。
2020年度に予定していた質問紙調査は、コロナ感染症の拡大等に伴う社会情勢の変化、研究代表者の業務上の都合等により延期を余儀なくされている。

Strategy for Future Research Activity

2020年度に実施できなかった質問紙調査を、2021年度に実施したい。震災から3年目(2013.12)に行った質問紙調査は、東北3県に居住する約13,000人を対象に居住地移動等の調査を行い、その中から震災時、沿岸部38市区町村に居住していた住民約2,000人を抽出し、生活復興に関連した43項目の詳細な内容を調査した。今回調査は、前回調査のフレーム、項目等を踏襲し、前回調査と比較可能なものとすることで、被災者の長期的な生活復興の推移を明らかにすることを目的とする。さらに、コロナ感染症の拡大に伴い、被災地住民の生活が大きく変化していることが予想されるため、新たな変化要因を的確に捉えられるような調査項目を追加して実施する予定である。

Causes of Carryover

2020年度に予定していた質問紙調査が、コロナ感染症の拡大等に伴う代表研究者の業務上の都合により実施ができなかったため、計上していた経費が未執行となった。この質問紙調査については、2021年度に実施予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2021 2020

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Role of social networks in resisting disparities in post-disaster life recovery: Evidence from 2011 Great East Japan Earthquake2020

    • Author(s)
      Kawawaki Yasuo
    • Journal Title

      International Journal of Disaster Risk Reduction

      Volume: 50 Pages: 101867~101883

    • DOI

      10.1016/j.ijdrr.2020.101867

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] インドネシアの災害多発地域における減災対策フィールドワークと学生の学びに関する考察2020

    • Author(s)
      川脇康生・村田昌彦
    • Journal Title

      関西国際大学グローバルコミュニケーション研究叢書

      Volume: 2 Pages: 13~28

  • [Presentation] 災害時のボランティア活動や金銭寄付は支援者自身の幸福感をどの程度高めるのか:操作変数法(IV)を用いた実証分析2021

    • Author(s)
      川脇康生
    • Organizer
      日本社会関係学会第1回年次研究大会
  • [Book] 東日本大震災の教訓2021

    • Author(s)
      D・P・アルドリッチ、飯塚 明子、石田 祐
    • Total Pages
      296
    • Publisher
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4-623-09123-2

URL: 

Published: 2021-12-27  

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