2023 Fiscal Year Research-status Report
買収のイノベーション効果の研究:海外企業による日本企業買収の効果に注目して
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19K01689
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Research Institution | Ferris University |
Principal Investigator |
袁 媛 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (40609773)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 技術移転 / イノベーション / 技術者 / 大株主 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、企業買収後の技術者の発明行動の変化に関する研究と、日本銀行のETF購入政策の影響分析の2つの主要テーマに取り組んだ。 1.企業買収による技術者の移動に関する研究: この研究テーマでは、中国企業による日本企業の買収事例を中心に、技術者の移動がイノベーションに与える影響を探ることを目指した。2023年度は、具体的な進捗を大きく進めることはできなかったが、既存のデータを基に仮説の再検討と研究計画の再整理が行われた。これにより、今後の研究方向性がより明確になり、効率的なデータ分析と結果の解釈に向けた準備が整った。 2.日本銀行のETF購入政策の影響分析に関する研究:研究成果は英文学術雑誌に掲載された。日本銀行のETF購入が企業の経営パフォーマンスに与える影響を詳細に分析したこの研究は、金融政策が経済に与える影響を理解する上で客観的なエビデンスを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、子どもの長期入院に伴う付き添いが必要だったため、研究活動に割ける時間が大幅に制限された。このような状況の中、主要な研究テーマに対する進展は限定的であったものの、以下のような重要な活動が行われた。 1.企業買収による技術者の移動に関する研究: 具体的なデータ収集やフィールドワークの進行は困難だったが、既存のデータベースと文献を再検討することで、研究仮説をさらに精緻化した。これにより、将来的により効果的なデータ分析と結果の解釈が行えるよう、研究計画が整理・調整され、研究の基盤が強化された。 2.日本銀行のETF購入政策の影響分析に関する研究:研究成果は英文学術雑誌に掲載された。日本銀行のETF購入が企業の経営パフォーマンスに与える影響を詳細に分析したこの研究は、金融政策の経済的影響を評価する上で知見を提供した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策として、中国企業による日本企業の買収に関する研究では、更新された中国企業の特許データを用いた分析を進める予定。分析結果をもとに論文の執筆を進め、国内外の学会や研究会で研究成果を発表し、広範なフィードバックを得ることを計画している。
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Causes of Carryover |
次年度の予算は、主にデータベースの更新、人件費、学会参加費に充てる予定である。特に、中国企業の特許データ(SIPO Patent Database)の最新情報へのアクセスを維持するために必要な費用が計画に含まれている。これにより、研究のデータ基盤を強化し、分析の正確性を高めることができる。さらに、リサーチアシスタントの雇用と国内外の学会への積極的な参加により、研究活動の質と国際的な可視性が向上することが期待される。
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