2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K01708
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
西本 真弓 阪南大学, 経済学部, 教授 (00388604)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在宅療養支援診療所 / 在宅看取り / 終末期医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、在宅療養支援診療所(以下、在支診という。)における在宅看取りや往診の状況に、診療科、医師数、看護師数、在宅療養指導の内容、診療内容、対応することができる介護サービスがどう影響するのかについて、独自に作成した個票データを用いて実証分析する。 また、在支診、一般診療所、病院の情報を用いて、各市区町村における自宅死、ホーム死の割合を上昇させる要因を実証分析し、在支診と一般診療所の在宅看 取りを比較することで、在支診創設の目的である在宅看取りの推進が有効に機能しているのかの検証も行う予定である。 2021年度においては、愛知県在支診における在宅看取りに影響を与える要因を検証する研究を遂行中である。当初、単年度データを用いていたが、分析の頑強性をさらに高めるため、入手済みだった2007~2011年度、2015~2017年度のデータを用いて再計算を試みたが、2012~2014年度のデータも繋いだ方が多様な分析が実施できるという結論に至った。 2012~2014年度のデータはすでに入手済みで、一部はデータベース化が終了している。3年度分すべてのデータベース化が終了し次第、すでに分析を始めている8年度分と合わせて11年度分の個票データを作成し、分析に取りかかる予定である。 また、予備分析として在支診での往診や訪問診療の回数が在宅看取りに影響を与えるのかの分析を行い、現在執筆中の書籍に分析結果および結果解釈を記載した。 研究報告に関しては、前年度に引き続き今年度も、複数の研究会がコロナ感染症拡大を受けて中止となり、研究報告はできていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルス感染症の蔓延により、予定していた研究会や調査が中止もしくは延期になったことで、予算執行できなかったものがあるが、研究については問題なく進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスにより、これまでに延期になった調査や打ち合わせ等については、順次再調整し、すでに研究を進めている。今後は、通常よりハイペースで研究を推進していく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) コロナウイルスにより、学会や研究会、調査、研究打ち合わせが中止、もしくは延期となり予算執行ができなかったため。 (使用計画) 調査、研究打ち合わせについては、日程を再調整し、すでに円滑な研究遂行を目指し、通常よりハイペースで研究を進める予定である。
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