2023 Fiscal Year Research-status Report
戦前期日本企業の学歴に基づく所得格差:「特殊」と言われるほど大きいのか?
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19K01719
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
川村 一真 山口大学, 経済学部, 准教授 (20634736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 聡 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00346248)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 内部労働市場 / 賃金格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
第2次世界大戦が始まるまでの1930年代の日本では経済格差が大きかったことが知られており,企業内部でも,学歴と社内の身分が対応する「学歴身分制」が存在していたことを指摘されるなど,学歴に基づく処遇格差が先行研究で強調されてきた。
その一方で,ミクロデータの分析が不十分であり,当時の労働者の処遇がどのように決められていたのか,詳細は明らかではない。そこで本研究は企業の名簿などを用いたミクロデータを作成し,当時の労働者の処遇の決まり方について統計的な推定を行っている。
2023年度は,これまでの研究成果を学術雑誌へ投稿もしくは再投稿するためのブラッシュアップを行った。具体的には,欠落変数やセレクションバイアスの問題など,分析するデータの性質に合わせた推定方法について再検討し,分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルスによる行動制限が原因である。当初の計画を変更して研究を進めざるを得なかった。また,投稿・再投稿に向けての修正に時間がかかっていることも原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果のブラッシュアップを進め,2024年度は学術雑誌への投稿・再投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
英文校正費や学術雑誌への投稿料として予算を残しておいたが,投稿に向けての修正が遅れていることが原因である。
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