2022 Fiscal Year Research-status Report
A study about the management for facilitating cross-sectoral collaborations toward promotion of regional industries
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19K01817
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
川端 勇樹 中京大学, 経営学部, 教授 (00614702)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 運営体 / 異分野間連携 / 組織能力 / 選考要因 / (運営体の)構築 / (運営体の)再構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、提示していたリサーチクエスチョンのうちの最後の部分(R.Q.3)「異分野間の自己組織的な組織間連携の成立へのプロセスの促進のためのマネジメントを推進する運営体に求められる体制・能力はどのようなものか?」、以上についてのケーススタディを実施し、すでに完成していた理論的な視点(概念モデル)に基づき、ケーススタディの結果を分析して理論構築(概念モデルの妥当性の検討)を実施した。 本研究はすでに研究を完成させた、R.Q.1およびR.Q.2を踏まえたうえでの議論であり、R.Q.1で明らかにした異分野間連携を通した地域産業の振興を支援するための地域システムが構築・運営される中で、R.Q.2の考察対象である同連携を促進するためのマネジメントについて、これを実施する運営体が同マネジメントを実施するための組織能力を維持・発展させるために、いかにそのための(同運営体の)構築・再構築を進めるかについて探求したものである。ケーススタディの対象として、ドイツの3地域でそれぞれ活動する医療機器関連分野の振興に向けた異分野間連携を促進するためのサービスを提供するクラスター組織について、二次資料およびインタビュー調査によりデータ収集を行った。R.Q.3に関して、既に先行研究の考察を通して提示していた概念モデルについて一定の妥当性を見出すことができた。 結果は、3月の国際学会において発表した。また、本研究成果を含め、科研費研究機関中に実施した研究成果を2023年度に著書として完成させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パンデミックにより現地調査を一旦中断せざるをえなかった。 2022年度はウェブ会議システムも活用しながらインタビュー調査を進め、科研費申請時の計画よりは遅れたがケーススタディを進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本科研費研究の完成に向けて、必要な追加調査を実施しながら、著書を完成させる。これを進めていくために、理論部分の先行研究を再度点検すること、ケーススタディの部分においては最新のデータ(例えば、対象とする機関や組織の人員構成等の最新情報)を入手してすでに作成したケーススタディの結果をアップデートすること、そのうえで分析・解釈の部分を見直し必要な部分は修正すること、以上に取組みながら上記を遂行する。
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Causes of Carryover |
2022年度に予定していた現地調査がコロナの状況をふまえてウェブ会議システムを利用したものになった。また、国際学会においてもウェブ会議システムを利用した国内拠点での実施となり、当初想定した旅費が発生しないことがあったため。
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