2020 Fiscal Year Research-status Report
Comparative research on the labor dispute resolution system in the UK and Japan
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19K01855
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
島袋 隆志 沖縄大学, 経法商学部, 教授 (60733780)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 個別労使紛争 / ACAS / 沖縄と日本本土 / 経済・産業発展段階の相違 / 地域経済と産業構造 / イギリス / フランス / アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度には、日本と沖縄における雇用環境、労働環境の現状と、それに至る歴史的経緯を確認するための文献・史料収集の調査を行い、次にその内容を掲載することができた。(「沖縄の貧困をみる視点/貧困の現状と課題 沖縄における貧困問題とその課題」『賃金と社会保障』旬報社、2019年11月)、(「地域社会と労働現場はどう変わってきたのか~人間の暮らしと働き方はどう変更されてきたのか~」浅井春夫・所貞之編著『子どもの家庭支援論~家族の多様性とジェンダーの理解~』建帛社、2019年11月(第5章担当))、(”Working Conditions in Postwar Okinawa and the Problem of “Child Poverty”『経営論集』(66-2)明治大学経営学研究所、2019年3月) また。2019年11月に実施した「フランス・イギリスの水道事業調査」を通じて、両国の公務公共サービスに従事する職員の労働環境についてヒアリング調査する機会を得て、その現状と課題を把握することができた。この調査概要報告については次に掲載することができた。(「水道事業の再公営化 : パリとロンドンの水道事業を視察して」『所報協同の発見』(336)、協同総合研究所、2020年11月) これら調査のフォロー調査として、2020年2~3月、および2020年度調査としてフランス・イギリスの再調査に追加して、アメリカUCLAレイバーセンターへのヒアリング調査を計画していたが、新型コロナ感染症の拡大により、どちらも中止せざるをえなかった。この調査を延期して2020年度中に海外ヒアリング調査のできる機会をみていたものの海外調査、また、他府県を往来しての国内ヒアリング調査の実施も困難だった。 そのため、2021年度には、フランス・イギリス、およびアメリカ、また国内ヒアリング調査の実施を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度には、当初の計画通りに、フランス・イギリスの水道事業従事者への現地ヒアリング調査を実施し、公務公共サービス事業に従事する職員の雇用・労働環境の現状と課題を把握することができた。 同2019年度末にフォロー調査を計画したが、新型コロナ感染症の拡大にともない、訪問ヒアリング調査の実施は困難になった。 2020年度も状況変わらず、海外事情については、文献サーベイ、報道等内容から海外に事情をサーベイすることに留まったが、国内・沖縄地域の資料収集分析を行った。 2021年度には、前年度の再計画を検討中だが、現状では、新型コロナ感染症の影響を推し量ること難しい状況にある。文献、史料収集等を行いながら、海外事情についてはWebジャーナル等を利用しながら、アプローチし続けることとする。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響により、研究進捗が遅れているが、文献、史料収集等を行う。 また、海外事情についてはWebジャーナル等を利用しながら、アプローチし続けることとする。また、海外関係者からのヒアリング調査については、ZOOM等のリモートによるヒアリングが可能な研究者、実務家等を関係団体からの紹介等を通じてアプローチしたい。
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Causes of Carryover |
2020年度に新型コロナ感染症拡大にともない、海外ヒアリング調査を実施できなかったため。 2021年度に改めて、調査実施を計画する。
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