2021 Fiscal Year Annual Research Report
The usiness policy of regional banks against the declining loan-deposit ratio
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19K01861
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
近廣 昌志 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (60644466)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 預貸率低下 / 貨幣制度 / 国家貨幣 |
Outline of Annual Research Achievements |
【論文】近廣昌志「信用論から検討するMMTの是非」『愛媛経済論集』第41巻第1号,愛媛大学経済学会,2021年10月。 【翻訳】横山佳祐・近廣昌志「中央銀行デジタル貨幣 : 現行貨幣システムに親和的な構築を目指して Central bank digital currency : the quest for minimally invasive technology(BIS Working Paper)」『愛媛経済論集』第41巻第2号,愛媛大学経済学会,2022年3月。 【学会報告】CHIKAHIRO Masashi「Relationship between economic glocalization and the deposit-loan ratio of regional banks in Japan」RSAI(Regional Science Association International) 13th World Congress of the RSAI (online),2021年5月。 研究期間終了時点で上記3点の研究実績を公開した。論文では地方銀行が今後直面する経営環境を見据えた理論検討を行い,銀行システムの機能と将来像を正確にとらえるため,政府紙幣制度との対比によって考察を行った。翻訳では,現行の銀行システムに生じうる制度変化を検討するために有効な国際決済銀行のワーキングペーパーについて翻訳作業を行い,世界で検討されている事象の現状を把握することに有効である。学会報告では,預貸率低下が著しい日本の現状について,グローカルの支店から考察したものを報告した。 本研究では,地方銀行の経営環境の悪化を,よく指摘されるような高齢化社会や地方の産業構造の悪化からではなく,財政,特に政府債務である国債の消化問題に焦点を当てて理論構築したものであり,他の研究とは異なる特質を有している。
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Research Products
(3 results)