2019 Fiscal Year Research-status Report
アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究
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19K01866
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
武田 寛 北九州市立大学, 大学院マネジメント研究科, 教授 (70405546)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アメーバ経営 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究を行い、論文「経営と会計とファイナンス」では、以下の成果を得た。第一に経営と会計とファイナンスの関係について持続可能成長率と新事業創造の観点から分析した。第二にアメーバ経営の事例研究として京セラにおける経営と会計とファイナンスの実践について分析し、京セラの会計原則は持続可能成長率の構成要素に対応していること、このため会計原則は会計にとどまらず、経営とファイナンスに影響を与えていること、京セラの財務政策による内部資金によって新事業創造が可能になったことがわかった。また京セラが主導した第二電電の創業は新事業創造にあたり、これが京セラの持続的成長を後押しした可能性を示した。 このように、経営と会計とファイナンスの関係について、持続可能成長率と新事業創造の観点から分析したことは、独自の視点による分析であり、意義がある。また、この方法によって、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策が相互に関係していることを示唆した点は重要である。 また論文「Connecting Indigenous, Eastern and Western Perspectives on Management」では、日本と東洋と西洋の経営観の融合という新しい観点からアメーバ経営の分析を試みており、アメーバ経営における経営理念の本質を研究するうえで、大きな意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年度は、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究を行い、論文「経営と会計とファイナンス」を公表した。この論文によって、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策が相互に関係していることを示唆することができた。 このように、研究の全体像が得られたので、投資行動と財務政策の相互関係について分析を進め、研究成果を国際的に発表するために英文論文の執筆を行った。 また、事前の計画外の研究として、日本と東洋と西洋の経営観の融合という新しい観点からアメーバ経営の分析を試みることができた。 以上の進捗状況から区分(2)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、「投資行動と財務政策の相互関係」および「経営理念と投資行動の相互関係」の研究を中心に行う。「投資行動と財務政策の相互関係」については、令和元年度からの分析をさらに進め、英文論文を完成させて発表する予定である。 また日本と東洋と西洋の経営観の融合という新しい観点からのアメーバ経営の研究も進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、パソコンの購入を予定していたが、製品動向を見極める必要が生じたので、次年度以降に購入するため。また新型コロナウイルスの影響により、参加予定であった学会の開催が取りやめとなったため。 使用計画は、1. 経営関係図書・アメーバ経営関係図書、2. パソコン・統計ソフト・パソコン関連の消耗品、3. 調査研究・成果発表に関わる旅費、4. 英語論文の校閲などである。
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Research Products
(2 results)