2020 Fiscal Year Research-status Report
アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究
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19K01866
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
武田 寛 北九州市立大学, 大学院マネジメント研究科, 教授 (70405546)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アメーバ経営 / 投資行動 / 財務政策 / 経営思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究を行い、論文「企業のライフサイクルと経営」では、以下の成果を得た。第一に市場のライフサイクルと企業のライフサイクルに関する理論の論点を整理し、投資行動と財務政策の相互関係について企業のライフサイクルの観点から分析した。第二にアメーバ経営の事例研究として、京セラの経営を企業のライフサイクルの観点から分析した。この結果、京セラは、1980年代以降、企業のライフサイクルの成熟期に分類され、期によって、成熟期から成長期や変革期に1期のみ移行していることがわかった。 このように、投資行動と財務政策の相互関係について、企業のライフサイクルの観点から分析したことは、独自の視点による分析であり、意義がある。また、この方法は、アメーバ経営における投資行動と財務政策の相互関係にとどまらず、他の企業の分析にも応用できる点は重要である。 また論文「経営思想と投資行動」では、日本企業の経営思想として兵学について考察し、兵学は戦時に限らず平時における組織運営の思想で、利を肯定し積極的な経済政策を説いていること、このため、稲盛経営12ヵ条にみられる京セラの経営思想は兵学と関連がある可能性があることがわかった。このように、日本企業の経営思想として兵学について分析することは新しい試みであり、アメーバ経営における経営理念の本質を研究するうえで、大きな意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度は、アメーバ経営における経営理念と投資行動と財務政策の相互関係の研究を行い、論文「企業のライフサイクルと経営」を公表した。この論文によって、アメーバ経営における投資行動と財務政策の相互関係について企業のライフサイクルの観点から分析することができた。 また経営理念と投資行動の相互関係については、論文「経営思想と投資行動」では、アメーバ経営を行っている京セラの経営思想は兵学と関連がある可能性があることがわかった。 以上の進捗状況から区分(2)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、これまで研究を進めてきた「投資行動と財務政策の相互関係」および「経営理念と投資行動の相互関係」の研究をさらに発展させる。 また「経営理念と財務政策の相互関係」の研究を進める。 「投資行動と財務政策の相互関係」については、令和元年度からの分析をさらに進め、英文論文を完成させて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルスの影響により、参加予定であった学会の開催がオンラインとなり、旅費が発生しなかったため。 使用計画は、1. 経営関係図書・アメーバ経営関係図書、2. 統計ソフト・パソコン関連の消耗品、3. 調査研究・成果発表に関わる旅費、4. 英語論文の校閲などである。
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Research Products
(2 results)