2020 Fiscal Year Research-status Report
The roles and practices of producer in the overseas market development of Japanese cuisine and Sake.
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19K01873
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
稲垣 京輔 法政大学, 経営学部, 教授 (10327140)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日本酒 / 海外進出戦略 / プロデューサー |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の研究計画においては、越境文化論、企業家研究、組織学習論、知識創造論、 国際経営論などの先行研究を整理することで多角的な分析視角を採用しつつも、さらに具体的なフィールドワークに合わせたリサーチメソッドの整理と修正をおこなった。とりわけ価値評価研究に関する先行研究論文をレビューし直し、本研究における分析フレームワークの見直しをおこなった。
本研究の成果に関しては、パリ第7ディドロ大学(Universite de Paris Diderot)のジュリアン・マーチン准教授と共著で「多角的な価値査定とヘテラルキーの生成ーフランス市場における日本酒の普及プロセス」で日本情報経営学会において、2020年度に価値評価研究というテーマで特集された学会論文誌に寄稿した。同論文では、ラモンによる価値評価プロセスの分析 (Lamont, 2012)を援用し, 日本酒のフランス市場の形成を事例としながら, 日本酒というカテゴリーが如何に形成され,その価値が増幅されていったかについて明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で研究対象にアクセスすることが難しいため、フィールドワーク調査を行えず、その調査をもとにした論文執筆作業、並びに学会での成果報告もおこなえないでいる。 2019年3月に発生したコロナウイルスの感染症の拡大によって、4月から予定されていたフィールドワークは、全てペンディングの状態が続いている。また、すでに2020年度に開催予定だったICSBパリ学会もエントリーしていたものの、開催延期が決定され、結果的に調査資料が得られないことから、エントリーを取り下げることとなった。そのため、調査対象の変更や調査スケジュール、論文執筆の計画を見直し、予定を繰り下げて調査、研究をおこなうことが考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2020年度に予定されていた40件程度のフィールド調査を、コロナ収束後に再開する予定である。 2021年度、あるいは2022年度にまで延長申請をおこなう予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は、コロナ禍において、1件の調査も遂行できなかったために、計上していた旅費を、全く支出できなかった。
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Research Products
(1 results)