2023 Fiscal Year Research-status Report
異文化コンピテンシー尺度の開発と国際人材開発への応用
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19K01893
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
山崎 佳孝 文教大学, 経営学部, 教授 (50387312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 道子 文教大学, 経営学部, 教授 (30439343)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 異文化コンピテンシー / 尺度の開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
≪研究目的と2023年度の実施計画≫ 本研究の目的は2つある。第1の目的は、異文化コンピテンシーを測定するための尺度の開発と検証である。第2の目的は、開発した異文化コンピテンシー尺度を用いて、国際人材開発の応用を目指すことである。2023年度の実施計画は、①英語による論文の執筆と②国際学会の発表である。第2の目的である国際人材開発の応用の研究が終了していないため、この目的達成を優先事項として進める。英語による論文を専門誌・国際学会・大学紀要に投稿することである。これらの計画に基づいて、2023年度の実績は以下の通りである。 【実績①―英語論文】(1)英語論文を完成させた。テーマは異文化における曖昧な状況の許容性に関する2面性(コンピテンシーと情動)と異文化適応への自信(自己効力感)に関して、本国籍人材(日本人従業員)、海外現地人材、国際性に富むグローバルワーカーの3つのグループによる比較研究についてである。尚、異文化曖昧の許容性のコンピテンシーと異文化適応への自信(自己効力感)の2つの尺度は、本研究により開発したものである。(2) 英語による研究概要を執筆した。この概要は、上記(1)の英語論文で扱うことが出来なかった尺度について、国際人材開発におけるその応用としての位置づけである。 【実績②―国際学会の発表と大学紀要への掲載】実績①の初期段階における研究概要について、国際学会で発表した。実績①の英語論文は、文教大学経営学部2023年度版の大学紀要(経営論集)に投稿し掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている理由として2つある。(1)2023年度は研究代表者と研究分担者ともに業務多忙のため、科研の課題への取組みが2023年度の早い段階で開始することが困難だった。(2)第2の研究目的である国際人材開発への応用についての論文の執筆が、予定していたよりも時間が必要であった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、本研究はさらに1年間延長することになった。現在、本研究は最終段階である。研究概要・研究論文を国際学会や専門誌・大学紀要に投稿し、発表・掲載することを目標とする。2023年度末に、研究概要を国際学会に投稿し受理され、秋に発表予定である。また、7月から英語による論文の執筆を開始し、12月頃までに完成させ、専門誌・大学紀要に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
【理由】次年度使用額が生じた理由は2つある。(1) 国際学会の出張旅費を50万円計上したが、約35万円の支出であった。(2) 論文投稿・掲載費を20万円計上したが、文教大学経営学部紀要の掲載により支出が無かった。 【使用計画】2024年度の助成金の合計は345,750円である。使用計画は、論文校正費を100,000円、論文投稿・掲載費を200,000円、雑費(プリンター用インク・トナー代)として45,750円である。
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