2023 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルベンチャーのリーダーシップ特性と持続可能性に関する組織間の比較実証研究
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19K01904
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Research Institution | Osaka University of Commerce |
Principal Investigator |
松永 佳甫 大阪商業大学, 公共学部, 教授 (60325561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 祐 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (20455554)
金谷 信子 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20509062)
松島 みどり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20634520)
西出 優子 東北大学, 経済学研究科, 教授 (60451506)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 感情特性 / リーダーシップ / ソーシャルベンチャー / 社会的企業家精神 / ソーシャルキャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はコロナ禍のために実施することが出来なかったアンケート調査を実施した。特にリーダーシップ論で注目を浴びているリーダーの感情特性について指標化し、アンケート調査を通じて、ソーシャルベンチャーのリーダーの感情特性を計測した。 感情知性は、self-awareness, self-regulation, motivation, empathy, social skillの5種類に分類できることから、それぞれを計測することのできるアンケート調査項目を作成した。その他、ソーシャルベンチャーのソーシャルキャピタル特性や企業家精神特性も計測し、これらの特性と併せて、ソーシャルベンチャーのリーダー特性を明らかにした。 このようなアンケート調査を実施することの意義は、次代を担う社会的企業家の育成にある。ソーシャルベンチャーのリーダーからのインタビュー調査から、社会的企業を起業した多くのリーダーが次代のリーダー育成に苦慮しているという傾向が如実に表れたからである。 ソーシャルベンチャーのリーダーシップ特性を顕在化することにより、どのようにして次代のリーダーを育成していったらよいか、様々なリーダー育成支援方法が見つかるはずである。持続可能なソーシャルベンチャーを創出するには、次代のリーダーを育成する方法がシステム化される必要がある。これは、準公共財・サービスの民間供給者として期待されている社会的企業の持続可能性を担保し、次代の民間公共を形作るうえで極めて重要である。
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