2021 Fiscal Year Research-status Report
病棟看護師の生産性向上を目指した集中/コミュニケーション/リフレッシュ空間の検証
| Project/Area Number |
19K01912
|
|---|
| Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
須藤 美音 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20581812)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 早里 (保科早里) 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80646612)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
| Keywords | 集中 / 看護師 / リフレッシュ / 疲労 / カメラ画像解析 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、病棟看護師の知的生産性向上を目的として、生産性向上の課題とされる「リフレッシュ」・「集中」・「コミュニケーション」の導入による効果を定量的に検証する。2021年度はスタッフステーションにおける看護師の「①リフレッシュ」およびタスクへの「②集中」に着目して、実測調査を行った。
「①リフレッシュ」については、2021/1/18-2021/1/22、2021/2/1-2021/2/5、2021/3/1-2021/3/5の期間にわたり、名古屋市立大学病院の9病棟を対象として実測調査を行った。リフレッシュ空間またはリフレッシュスポットをスタッフステーションに導入し、年代別の利用状況やリフレッシュの効果の検証を行った。2021年度はこれらの実測調査の結果の分析および学会発表が中心となった。学会発表は、空気調和・衛生工学会大会および日本建築学会にて口頭発表を各1編行った。
「②集中」については、2022年1月に1病棟を対象として実測調査を実施した。はじめに、看護師長・看護部長を対象に集中ブースに関するインタビューを行い、スタッフステーション内のデスクに設置するパーテーションの高さや配置の検討を行った。その後、集中ブース導入前後の実測を行い、集中力の変化の分析を行った。集中力の評価に当たっては、カメラ画像の解析を行い、体動の変化を評価した。この結果は、国際会議としてHealthy Buildingにて論文の投稿を行った。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、看護師の知的生産性向上を目的として、生産性向上の課題とされる「リフレッシュ」・「集中」・「コミュニケーション」の導入による効果の検証が目的である。名古屋市立大学において、上記3項目すべての実測が終了したため順調であるといえる。実測調査の分析が十分とは言えないので、今年度はデータ解析を実施する予定である。また、これまの結果をジャーナル論文としてまとめ公表を進める。
|
| Strategy for Future Research Activity |
これまで、実測調査を定期的に行ってきたため、膨大なデータの分析が未完となっている。今年度はより詳細な解析を行い、「リフレッシュ」・「集中」・「コミュニケーション」という項目における課題、他の病院への展開のためのガイドラインを作成する。
また、これまで国内での口頭発表ほか、国際会議による発表が中心であったため、今後は国内のジャーナル論文を執筆する予定である。
|
| Causes of Carryover |
コロナ禍であるため、2022年1月に開催された国際会議が急遽オンラインになり、旅費が未使用となった。今年度は、国内ジャーナルに予定より1編多く投稿予定であるため、余剰分は投稿費として、使用する予定である。
|
