2019 Fiscal Year Research-status Report
disruption shock: a new trend of innovation brought about by the devlopment of science and technology
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19K01931
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
三藤 利雄 立命館大学, OIC総合研究機構, プロジェクト研究員 (00249286)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ディスラプション / 技術の非連続的変化 / 電気自動車 / イノベーション・マネジメント / 経営戦略 / パワートレイン / バッテリー / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は非連続的な技術変化によるイノベーションの進行過程をディスラプション(disruption)と呼ぶことにして、その現象を解明するとともに、経営戦略上の意味を検証することを目的としている。 具体的には、稀にみる変革期を迎えている自動車産業を対象として、電気自動車(EV)に関わる技術の非連続的な変化がもたらす産業や市場への影響に焦点を当てて研究を行う。この際、EVやバッテリー単体のみならず、MaaS (Mobility as a service)やライドシェア、自動運転サービスなどの分野で、どのようなディスラプションが生じようとしているのか、どのような製品等が主流になりつつあるのか、どのような新市場が生まれようとしているのか、などのトピックを分析する。 そのために、当該年度においては学会や研究会等で研究成果を発表するとともに、参加者からは様々なコメントをいただくべく務めた。発表した学会は、研究・イノベーション学会、産業学会、地域デザイン学会などである。また、テーマはEVに関わるディスラプションの可能性、過疎地へのMaaSの導入可能性、などである。 なお、2020年に入って、新型コロナウィルスの感染が世界的に拡大するところとなり、ジュネーブその他の国際自動車ショーが相次いで中止された。併せて、国内外の出張が困難になっており、全般的に研究の実施にやや遅延が生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度においては、電気自動車やバッテリーなどの主要部品、およびMaaSや自動運転などの関連サービス事業に関わる文献や資料を収集し、実証的な研究の進め方を検討するとともに、試行的な分析を実施することとしている。 そのために、たとえば10月に開催された東京自動車ショーを視察した。また、1月には本田技研工業寄居工場を見学した。併せて、関連学会の全国大会や研究会などでの発表に合わせて分析を深めるとともに、コメント等を参考にして研究の進め方の検討を行ってきたところである。 しかし、2020年に入って新型肺炎が世界各地に広がるなかで、インタビュー調査の実施が困難になってきている。また、2020年2月にフランクフルトで開催される予定であった自動車ショーが中止になるなど、現地調査が困難な状況にある。その結果、本研究の進捗状況を振り返ると、やや遅れるところとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は現地調査やインタビュー調査、各種資料収集などに基づいて、研究計画を精緻化するとともに、統計分析や質的分析など多面的な検討を行うこととしている。また、その結果を学会や講演会等で発表することとしている。 具体的には、研究の範囲を次の二点に絞る計画である。つまり、第一は小型電気自動車ないし超小型電気自動車によるいわゆるローエンド型ディスラプションの可能性であり、第二はMaaSの実装可能性である。 しかし、新型肺炎の地球規模の蔓延により、自動車各社及びスタートアップ企業による開発と商業化、市場への投入が遅延する方向にある。また、現地調査や各種展示会等の視察が困難な状況にある。そこで主として文献や資料の収集、特にネットを使った最新情報やデータの収集に努めている。加えて、学会の開催が危ぶまれる中、オンライン会議の実施など、ネットを通じた専門家との議論を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度末、つまり2020年に入って新型肺炎の感染が国内外で拡大してきたために、予定していた施設の見学や展示会の視察、企業訪問、専門家へのヒアリングなどの実施が困難になり、それに伴って「次年度使用額」が生じるところとなった。今年度は、昨年度に実施できなかった現地調査や展示会などの視察、インタビュー調査などを改めて行うことにしたい。 しかし、新型肺炎の蔓延は未だ収束するに至っておらず、今後も当分の間不確実な状況が続くものと予想される。こうした状況を勘案して、主として文献や資料の収集、特にネットを使った最新情報やデータの収集になお一層努める予定である。加えて、オンライン会議の実施など、ネットを通じた専門家との議論を行うことにより、研究の推進を図ることとしている。
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