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2019 Fiscal Year Research-status Report

オープンイノベーション時代における「選択と集中」と「範囲の経済」のジレンマの研究

Research Project

Project/Area Number 19K01933
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

玉田 俊平太  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (60312790)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 新介  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (70184421)
岡田 克彦  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (90411793)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsイノベーション / 特許 / 多角化 / 選択と集中
Outline of Annual Research Achievements

本研究においては、企業の特許データから当該企業が技術の「選択と集中」を追求しているのかそれとも「範囲の経済」を志向しているのかを計測し、その度合いに応じて企業群を複数のポートフォリオにまとめ、それぞれの企業群の財務データからそれぞれのポートフォリオの企業価値の推移を時系列的に計測することを目的としている。
本研究で必要となるデータは、すべての上場企業が保有する登録特許に付与されたIPC分類と、それぞれの株価および財務データである。本研究では、それぞれの企業が有する技術領域の幅が広いか狭いかを、企業が保有する登録特許のIPCサブクラスを用いて測定する。
そのため、株価と財務の月次データとして日経Needs Financial Questで提供されているデータを入手した。また、企業における技術の多角化度(Technology Diversification Index, TDI)を算出するために、1977年からの公開特許データを入手し、毎月の企業が保有する特許に付与されたIPC分類を抜き出し、ハー フィンダール指数(Herfindahl-Hirschman Index, HHI)を算出し、その逆数を技術の多角化度と定義し、その計算を行った。
さらに、今後のために特許の請求項の言語解析処理を試行した。また、当該分野の有識者2名に対し、オンラインでインタビューを行った。
今後、それぞれの特許がカバーする技術領域の幅(width of technology areas in patent) を算出し、企業が有する技術領域の幅width of technology areas in firm)も併せて算出する。最後に、算出した毎月の技術の多角化度や企業の技術領域の幅を用いてポートフォリオ運用を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究で必要となるデータは、すべての上場企業が保有する登録特許に付与されたIPC分類と、それぞれの株価および財務データであるが、いずれも入手済である。
株価と財務の月次データとして日経Needs Financial Questで提供されているデータを入手した。
企業における技術の多角化度(Technology Diversification Index, TDI)を算出するために、1977年からの公開特許データを入手し、毎月の企業が保有する特許に付与されたIPC分類を抜き出し、ハーフィンダール指数(Herfindahl-Hirschman Index, HHI)を算出し、その逆数を技術の多角化度と定義し、その計算を行った。
さらに、今後のために特許の請求項の言語解析処理を試行した。
また、当該分野の有識者2名に対し、オンラインでインタビューを行った。

Strategy for Future Research Activity

今後、それぞれの特許がカバーする技術領域の幅(width of technology areas in patent) について、IPC分類を用いて計算する予定である。特許の技術領域の幅を指標化するにあたっては、IPC分類のコード体系が階層構造(ツリー構造)となっている事を利用する。
次に、企業が有する技術領域の幅(width of technology areas in firm)を算出する。検証期間内の各月における各企業が保有するすべての有効特許(patent in force)の技術領域の幅(pw,)を算出し、毎月の平均値を求めて、これを企業が各月に持っている技術領域の幅とする予定である。
最後に、算出した毎月の技術の多角化度や企業の技術領域の幅を用いてポートフォリオ運用を行うこととする。収益率は時価総額加重平均を用いる。そして、月別に集計した企業における技術領域の幅と、技術の多角化度を用いてランク分けしたポートフォリオを組成し、その長期パフォーマンスを計測する。これにより、企業の技術戦略とファイナンスシャルパフ ォーマンスとの関係を、時間軸に沿って体系的・網羅的に分析する予定としている。

Causes of Carryover

年度内に納品予定だった書籍や消耗品が、新型コロナウイルス感染拡大により納品が遅れたため。
今後は計画通りの執行に一層努力したい。

  • Research Products

    (6 results)

All 2019

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] AIで探る株価の予測可能性2019

    • Author(s)
      岡田克彦、羽室行信
    • Journal Title

      行動経済学

      Volume: 11 Pages: 121-131

    • DOI

      10.11167

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] セルフコントロールの行動経済学2019

    • Author(s)
      池田 新介
    • Journal Title

      行動経済学

      Volume: 12 Pages: 62-74

    • DOI

      10.11167/jbef.12.62

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] AIを活用したファクター投資2019

    • Author(s)
      岡田克彦
    • Organizer
      日本金融学会
    • Invited
  • [Presentation] 平成から令和へのファイナンス研究 行動ファイナンス2019

    • Author(s)
      岡田克彦
    • Organizer
      日本経営財務研究学会全国大会
    • Invited
  • [Presentation] 行動ファイナンスとAI2019

    • Author(s)
      岡田克彦
    • Organizer
      日本保険学会全国大会
    • Invited
  • [Book] 行動経済学の現在と未来2019

    • Author(s)
      依田高典、岡田克彦
    • Total Pages
      392
    • Publisher
      日本評論社
    • ISBN
      978-4535559097

URL: 

Published: 2021-01-27  

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