2020 Fiscal Year Research-status Report
The influence of sensory variables in workspace on employee satisfaction
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19K01942
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
平木 いくみ 東京国際大学, 商学部, 教授 (60367026)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 感覚マーケティング / 聴覚 / 従業員満足 / オフィス空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
オフィスにおける感覚的要因が従業員に及ぼす影響を解明すべく、本研究では音楽(聴覚刺激)に焦点を当て、従業員へ及ぼす心理的影響を検討してきた。消費者の五感に訴求する感覚マーケティングに関する議論は以前にも増して様々な視点から進められるようになってきているが、先行研究の多くが消費者反応を断片的に捉えたものであり、また消費者から従業員へと効果の検討範囲を拡大した研究も極めて限定的である。コロナ禍においてオフィスと家庭との垣根が低くなる中、生活者としての消費者と従業員としての個人といった垣根も低くなりつつある。消費者行動研究における感覚マーケティングの知見をオフィスにおける従業員の心理に及ぼす影響の解明へと広げ、消費者をより包括的にとらえた視点で聴覚刺激が個人へ与える影響を検討することが本研究の目的である。 具体的には、聴覚刺激が従業員のパフォーマンスへ及ぼす影響についてのフィールド実験を2回、フィールドで得られた知見に基づく実験を通して聴覚刺激による心理的メカニズムの解明、という手続きで研究を進めてきた。本研究の途中成果は、国内で2回、海外で1回の学会発表を通して公表されている。本年度は、論文としてまとめ、学会誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでフィールド調査を2回、実験室実験を2回、フィールド調査を複数回実施している。成果は国内の学会(2回)と海外の学会(1回)で公表を進めてきた。昨年度はコロナ禍により実験室実験を行えなかったが、本年度の前半に終わらせ、学会誌へ論文を投稿することを目指している。おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の前半で残りの実証実験を実施する。その結果に基づき、学会誌への論文投稿を目指す。その後、当該研究の発展研究にも着手する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナ禍により国内・国外出張がなくなり、国際学会についてもZOOMによる発表であったため参加費が低くなった。また、対面で実施する実験もほぼ実施できず、予定していた活動の制限により予定通りの研究活動ができなかったことが大きな残額が出た理由である。本年度は、対面での実験を実施し、学会発表が現地で行われる際には参加を計画する予定である。
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Research Products
(3 results)