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2021 Fiscal Year Research-status Report

いいね意思決定の理論構築

Research Project

Project/Area Number 19K01970
Research InstitutionMeiji Gakuin University

Principal Investigator

齊藤 嘉一  明治学院大学, 経済学部, 教授 (50328671)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsソーシャルメディア / いいね / 属性マッチング / 社会的紐帯
Outline of Annual Research Achievements

本年度は,昨年度に引き続き,日本のSNSとアメリカのクチコミサイトのデータを用いた観察的研究を行った。本年度の主な成果は以下の2点である。一つは,クチコミの対象物(製品や店舗)についてのマッチング仮説の検証である。本研究の中心的仮説は,「自分が過去に投稿したクチコミと類似した属性を持つクチコミに対して,よりいいねしやすい」という属性マッチング仮説である。昨年度までの研究では,クチコミの長さ,感情価,絵文字,写真という4つのクチコミ属性についてのマッチング仮説が検証された。今年度はこれらに加えて,クチコミ対象物のマッチング仮説(つまり,自分が過去に投稿したクチコミで取り上げた対象物と類似した対象物についてのクチコミに対して,よりいいねしやすい)を検証した。その結果,これを支持する結果を得た。
もう一つは,属性マッチングの頑健性のチェックである。本年度は,従来の属性マッチングの測度に加えて,これと異なる消費者行動上の仮定に基づく2つの代替的測度を用いて属性マッチングを測定し,これを用いてモデルを推定することで,マッチング効果の頑健性をチェックした。また,特に写真マッチングについては,出現頻度の低い被写体を考慮せず,出現頻度の高い被写体のみを用いてマッチングを測定し,頑健性のチェックを行った。一般的に,消費者は写真の処理に大きな認知的努力を投入しない,従って,多くの写真に出現する少数の被写体に基づいて類似性が判断されることも多いと考えられるためである。頑健性チェックの結果,属性マッチング効果はマッチング測度の変更に対して頑健であることが示された。
これらの成果は,本研究の中心的仮説である属性マッチング仮説に対して,より強い経験的証拠を提供している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

観察的研究は当初の計画以上の成果を上げており,順調に進展している。一 方,実験的研究はコロナの影響もあって遅れている。

Strategy for Future Research Activity

これまでに行った2つの観察的研究の成果を論文としてまとめ,投稿する。また実験的研究を実施する。

Causes of Carryover

コロナにより,国際学会での発表,及び海外の研究者に助言や提案を得るための海外渡航が制限されたため。また実験的研究の実施が遅れているため。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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