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2019 Fiscal Year Research-status Report

出産関連自費医療の評価にむけた需要者視点のWTPと家事育児仕事の取組み

Research Project

Project/Area Number 19K01978
Research InstitutionTezukayama University

Principal Investigator

菅 万希子  帝塚山大学, 経済経営学部, 教授 (10612989)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords出産ニーズ / 自費医療評価 / WTP / 産後ケア / 周産期ケア / 東洋医療
Outline of Annual Research Achievements

2019年度は、出産前後の女性のニーズについて、幅広く国内外の文献調査を改めて行い、周産期の女性の支援にとりくむ東洋医療者から聞き取り調査を行った。その結果、文献については、医療者の視点から出産関連の医学について行なわれた研究は従来から多くあったが、出産前後の女性の視点からそのニーズに焦点をあてた近年の研究はみあたらなかった。また、医療者が妥当と考えるケアの費用と産後の女性のケアに対するWTPには乖離があることが2018年から2019年の報告者の調査で明らかになっているが、WTPを自費医療の評価の参考指標として捉えようとする近年の研究もみあたらなかった。医療者の行うケアを新しい視点からとらえるために、助産師と東洋医療者が連携した周産期ケアの取り組みへのインタビューを7月に行った。医療者間の勉強会が頻繁に行われているが、産前産後の女性の視点からのニーズの調査は行われておらず、ニーズに対する理解度はあるとは言えず、研究に対する期待がみられた。また、支払い額は、供給者側が決めており、疾病とは診断されない程度の不定愁訴や主観的な健康上の課題へのケアは自費となるため、ケアは自費となるが、WTPの測定への関心があることも明らかになった。女性への積極的に産前産後の女性の健康に関わろうとする意識が高く、研究への社会の期待がみられた。今回のインタビューから抽出された課題とケアの項目は、次の定量調査のための定性調査として位置づけることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

直近までの文献調査は完了した。助産師だけでなく、東洋医療者がとりくむケアについて、定量調査にむけた定性調査を行うことができた。

Strategy for Future Research Activity

本研究の目的である、出産前後の女性に需要されるケアのニーズ発掘とWTPによる評価にむけた定量調査を行う予定であるが、同時に医療者の提供可能なケアとその費用も含めた調査を行うことによって全体を概観し、出産前後の自費医療として医療経営の中で体系化する。また、これまでの調査の中で行った出産前後の女性の仕事・家事の効率の研究を展開し、その測定技法を確立したいと考えている。

Causes of Carryover

医療者に対するヒアリングを、医療者の協力により、場所に関わる費用や出張に関わる費用がなく、今年度の調査として効率的に行うことができたため、医療者に対する定量調査予算として、2020年度に追加調査を行うことが可能となった。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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