2020 Fiscal Year Research-status Report
トランスナショナル企業のイノベーションと組織間マネジメントシステムの適合性の研究
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19K01984
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
金 宰ウク 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 講師 (50599264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺田 孝幸 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (10143132) [Withdrawn]
塘 誠 成城大学, 経済学部, 教授 (80320042)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | トランスナショナル企業 / マネジメントシステム / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、トランスナショナル(Transnational)企業におけるイノベーション(Innovation)と企業組織間マネジメントシステム(Management Systems)との関係に着目した研究である。今日の激変する環境におけるトランスナショナル企業の課題の一つは、企業の持続的成長を視野に、企業の地域活動拠点のネットワーク(Network)を如何に構築し、強化できるかである。 本研究では、上記の研究観点からトランスナショナル企業の現状における課題を明らかにすると同時に今後の動向について、実証的研究手法をもちいて仮説検証をおこなうことで、既存理論の再構築を最終的に試みる。 そこで、研究二年目においては、日系企業を中心とした成功事例を検討すると同時に、可能な範囲で海外競争企業の事例を収集、調査し、その特徴に関連して比較検討を行うことで研究を進めた。その結果、研究フレームワーク構築のための一連の知見を得ることができた。同時に、関連領域の国内外関連文献の再整理もおこない、研究三年目におこなう予定のアンケート調査に向けての仮説の抽出や調査内容について再整理ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究2年目においては、日系企業を中心に同業、同種の成功事例を対象にして、そして、可能な範囲内で同業者の海外競争企業の事例を調査して、その特徴について比較検討をおこなう計画であった。また、得られた知見をもとに仮説を抽出し、アンケート調査からデータを収集、分析する予定であったが、コロナ禍の状況では企業調査が困難であることとアンケート調査データの回収率への影響も考慮しないといけなかった。そのため、予定していた、アンケート調査は実施できずに、調査実施に関する方法と時期をはかっているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究三年目の本年度においては、ケース研究で得た知見をもとに、仮説をを検証するための大量標本調査の実施によるデータ収集を行い、分析し、その結果をまとめる予定である。調査データの分析結果については、可能であれば、回答企業からフィードバックを得るための仕組みの検討もおこなう予定である。またフィードバックを得るためのヒアリングについては、調査結果の分析要約レポートの完成を前提におこなう予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で予定していた企業調査とアンケート調査が順調におこなえなかったことで次年度使用額が生じた。本年度には、前年度に実行できていない計画も含めて、企業調査とアンケート調査をおこない、関連費用を使用する計画である。
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Research Products
(2 results)