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2019 Fiscal Year Research-status Report

医療組織の業績管理における部門・組織階層別特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K02012
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松尾 貴巳  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80316017)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 康平  大阪府立大学, 経済学研究科, 准教授 (30550313)
上田 英一郎  大阪医科大学, 医学部, 特別職務担当教員(教授) (40360036)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords医療組織 / 経営管理 / 医療安全
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、文献研究、インタビュー調査に基づく分析フレームワーク、質問票調査の設計、大阪医科大学附属病院のインシデントレポートの分析可能性について検討を行った。
分析フレームワークの設計においては、研究代表者、分担者のほかに、松尾睦教授(北海道大学)の協力を得て、安全風土(Safety Climate)が業績に及ぼす影響について、業績管理システム、リーダーシップ、内省、学習志向、経営環境などの経営管理に関わる仕組み・ひとに関わる変数が業績・安全性リスクに影響を及ぼしているとの分析フレームワーク・仮説を導出し、質問票調査の質問項目を作成した。これに関連して、分担者の新井康平は、医療組織のキャパシティの利用度が業績に及ぼす影響について研究を行い、日本原価計算研究学会関西部会で報告し、意見交換を行った。
インシデントに関わるデータは、研究分担者の上田英一郎が所属する大阪医科大学附属病院における過去5年間のインシデントレポートのデータを整理し、本調査への利用可能性について分析、検討した。検討の結果、年間約7000件のデータが保管されており、全体としてのサンプル数は十分あること、比較的重要度が高いレベル3以上のデータは、全体の1割程度であり、診療科別や原因別に分類して分析する場合は、サンプル数が低下するため、複数年度を対象とした分析を行う必要があることなどが認識された。また、大阪医科大学附属病院のデータを久留米大学医学部附属病院や神戸大学医学部附属病院のデータと比較することの可能性。意義についても意見交換、検討を行った。
なお、質問票調査において実施予定だったプレテスト、質問票調査票の発送については、当初、当年度中に実施予定であったが、令和2年度に延期することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当年度設計を行った質問票について、実施予定だったプレテスト、質問票調査票の発送については、2月~3月に実施予定であったが、新型コロナウイルスの問題により、医療機関の協力を得ることが難しくなったため、当初、当年度中に実施予定であったが、令和2年度に延期することとした。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度は、(1) 300床以上の総合病院を対象とした質問票調査、(2) 大阪医科大学附属病院のインシデントレポートの分析(定量評価に加え、テキストマイニング分析を追加する)、(3)医療評価のための評価基準(医師のパフォーマンスを評価するための指標の選定)、チェックシートのプロトタイプの開発を行う。
また、(2)のインシデントレポートの分析結果に基づき、神戸大学附属病院など他病院と連携し比較検証を行う。

Causes of Carryover

質問票調査に関わるプレテスト、質問票調査票の印刷、発送が令和2年度の実施に延期されたことによるものであり、2020年9月ごろに実施することを予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] キャパシティの利用度と混雑コスト:探索的研究2019

    • Author(s)
      新井康平・福嶋誠宣・安酸建二・栗栖千幸
    • Organizer
      日本原価計算研究学会関西部会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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