2021 Fiscal Year Research-status Report
中小企業の新製品・事業開発における管理会計システムの設計・運用に関する実証的研究
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19K02033
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
飛田 努 福岡大学, 商学部, 准教授 (60435154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 管理会計 / 中小企業 / マネジメント・コントロール / アントレプレナーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は本研究課題の成果として著書1冊、論文1本を上梓した。また学会報告を1編行った。ただし、新型コロナウィルスの影響から訪問によるインタビュー調査の実施は、類似分野を取り上げている他の研究費を優先的に使用したため、本研究課題では使用しなかった。文献研究を中心に実施した。著書は中小企業における管理会計実務を中心に事例研究を取りまとめたものであり、日本財務管理学会において学会賞を受賞することができた。
文献研究は本研究課題に関連した中小企業の管理会計、経営者の事業機会の探索、アントレプレナーシップ(起業家精神)に関する文献を取りまとめ、研究課題の深化と探索を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の通り、新型コロナウィルスの影響により、訪問でのインタビュー調査は行うことができなかった。そのため、学会報告、論文執筆も満足に進められなかった。2023年度は延長した上での最終年度であるので、学会報告や論文執筆によって研究成果を得られるように努力したい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題では、中小企業経営者、特に事業承継をした経営者が先代からの事業を引き継ぐことだけでなく、新規事業の創造や設備投資に代表される大規模投資の意思決定を行うに際して、彼らがどのような目付け(新規事業機会の探索、発見、投資意思決定)をどのように行い、アントレプレナーシップをどのように発揮して事業を行うのか、そこにおける会計情報の機能に着目している。その概論的な話はすでにインタビュー実施予定の企業経営者へもオファーしており、今後本格的な調査を行う計画である。以上から、本年度は調査を実施し、その研究成果を報告していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は新型コロナウィルスの影響により、外部者が入ることによる感染拡大への配慮から訪問調査は実施しなかった。訪問できた場合でも関連する研究内容で研究分担者の研究費を使用しての調査を行ったため、本研究課題からの支出は行わなかった。今年度は最終年度であり、新型コロナウィルスの影響もある程度緩和されてきたため、積極的に学会報告または調査を実施していきたい。
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Research Products
(3 results)