2019 Fiscal Year Research-status Report
少人数で就業する職種の労働環境と職能団体の機能に関する研究
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19K02045
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| Research Institution | Fukui Prefectural University |
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Principal Investigator |
吉村 臨兵 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (50274949)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 多佳子 福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (00440941)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 一人職場 / 巻き込み方 / 学び合い |
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| Outline of Annual Research Achievements |
少人数で就業する職種の従事者のかかえがちな課題と、それらに対する職能団体の関与についての基礎的情報を得るため、本年度は、職能団体、従事者、職能団体と一部機能が重なると思われる産業別労働組合について、多様な個別情報を集め、あわせて聞き取り調査の準備を行った。
職能団体についての基礎的な情報として、研究代表者は、職能団体のウェブサイトのほか、国会図書館関西館などの利用を通じて、団体による逐次刊行物に関するリストを作成し、あわせて企業を横断する労働組合の近年の活動についても参照した。また、研究分担者は、日本ソーシャルワーク学会第36回大会と同学会2019年度研究セミナーに参加することを通じて、社会福祉士を対象とした職能団体での悉皆調査結果の分析と福祉職の専門職アイデンティティに関する情報収集を行った。あわせて、研究分担者は、対人援助職の人材定着と離職に関する先行研究についての文献を用いて、所属組織や職能団体が提供すべき研修内容や、仕事を続ける上で必要なサポート体制について情報収集を行った。
職能団体への調査としては、福井県内の団体への予備的な面接調査の準備を行った。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の深刻化に伴い、年度後半に予定していた調査を翌年度に延期したほか、元来予定していた小規模なシンポジウムの実施も見合わせた。なお、医療福祉分野に隣接する職種として、構造的に少人数で就業する養護教諭について、基礎的資料を収集した。それとともに、養護教諭経験者に面接調査を実施した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度末に想定していた小規模なシンポジウムは、予備的な情報収集の過程で、参加する団体の選別がその後の調査の円滑さに大きく影響することがわかったため、情報収集のための機会としての設定そのものを見合わせることにした。この結果、職能団体にかかわる具体的な知見の獲得は、同じく初年度末を中心に計画していた福井県内の職能団体への面接調査に大きくよることになったが、コロナウイルス感染症の防止の観点から、訪問による調査の実施を翌年度に延期している。
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| Strategy for Future Research Activity |
大きな課題として、想定している面接調査の対象である職能団体の多くが保健、医療、福祉関係のものである一方で、コロナウイルス感染症の完全な終息は期待できないため、その業務の忙しさや感染防止対策の厳しさに鑑みて、安易な調査の依頼を慎むべき状況にある。そこで、本年度の面接調査は、必ずしも訪問によらなくても類似の成果が期待できる対象として、研究代表者、および研究分担者との間で各々一定の人的関係の形成されている職能団体から着手する方針とする。
あわせて、団体による逐次刊行物の蓄積については、その対象範囲と件数を拡大して継続することを通じて、面接調査によらない情報収集を今年度中にできるだけ進めてゆく。そのほか、既存の調査結果を参照することにより、各職種と職能団体をとりまく環境についての知見を集め整理する。
さらに、対象となる職種と団体による取り組みの大まかな組み合わせや問題意識を年度内にまとめる。これを、来年度以降の調査対象へのアンケート調査の際に、有効に活用する。
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| Causes of Carryover |
主な理由の第１として、初年度末に想定していた小規模なシンポジウムを実施しなかったことが挙げられる。これは、予備的な情報収集の過程で、参加する団体の選別がその後の調査の円滑さに大きく影響することがわかったため、情報収集のための機会としての設定そのものを見合わせることにした。
主な理由の第２として、職能団体への面接調査を全く実施できなかったことが挙げられる。これは、コロナウイルス感染症の防止の観点から、訪問による調査の実施を翌年度に延期したために旅費が大幅に未執行になったことによる。この面接調査のための旅費は、翌年度分についても円滑な執行が危ぶまれるが、翌年度は団体による逐次刊行物や先行研究の収集を繰り上げて実施することにより、年度ごとの執行をある程度平準化することをめざす。
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Research Products
(1 results)
