2020 Fiscal Year Research-status Report
我が国における鍼灸治療利用の実態と利用者の意識及び満足度に関する全国調査
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19K02067
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
石崎 直人 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (90212878)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 鍼灸治療 / 全国調査 / 利用状況 / 満足度 / 意識調査 / 新型コロナウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国における鍼灸治療の利用状況と利用者の意識について近年の状況を把握する目的で全国調査を企画した。2019年度から2020年度にかけて、過去の調査の見直しと、それを踏まえた調査目的、実施時期、調査項目等について、有識者との会議を通じて検討してきた。2020年3月以降、新型コロナウイルスの影響が深刻になり、調査時期及び調査内容について改めて再検討の必要性が生じたため、2020年4月に有識者と今後の対応についてディスカッションし、2020年半ばまでの状況を見極めた上で、新型コロナウイルスの蔓延が鍼灸治療利用に及ぼした影響に関する内容を積極的に調査に盛り込み、計画を進めることとした。2020年末にかけて複数回の調査項目推敲を行った結果、最終的な調査項目は、①鍼灸治療経験(過去1年以内及びそれ以前)、②治療を受けた施設の種類、③治療の目的(症状)、④治療に満足した症状、⑤治療を受けるきっかけ、⑥過去1年間の鍼灸治療費用、⑦今後の継続意向と理由、⑧治療経験者は、治療の継続や再受療の意向にCOVID-19の影響があるかどうか、また、実際に治療継続や頻度にCOVID-19の影響を受けた事実があるか、⑨治療未経験者には、未経験の理由(COVID-19の影響含む)、⑩未経験者で、受けてみたい意向を有する者に対してCOVID-19の影響を心配するかどうか、⑪鍼灸以外のCAMの受療状況、⑫過去1年間の医療費及び市販薬にかけた費用、などとした。調査実施時期については、新型コロナウイルスの状況を見極めた上で最終的に2021年4月に決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、申請当初の計画は変更を余儀なくされたものの、状況に応じた積極的な修正案によって補正した目的と実施時期は概ね遵守出来る見通しとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2021年4月に実施した調査結果の解析を中心とする。必要に応じて有識者(研究協力者)との会合を重ね、論文執筆、投稿作業を進める。
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Causes of Carryover |
2021年3月実施見込みの調査時期が4月にずれ込んだ結果、本研究経費の大半を占める調査費用の支出が4月以降になったため。また、2020年度の有識者との会議を全てオンラインで実施したため謝金のみの支出で済んだため旅費等の支出が無かった。2021年度は、4月に予定通り実施された調査費用を支出し、残額をデータ解析、会議、論文執筆等に充当する。
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