2022 Fiscal Year Annual Research Report
Theoretical Studis on 'nuclear family' and 'binuclear family'
Project/Area Number |
19K02072
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
鈴木 健之 立正大学, 文学部, 教授 (90310234)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 二核家族 / よい離婚 / 核家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、タルコット・パーソンズの「核家族」概念がコンスタンス・アーロンズの「二核家族」概念によってどのように相対化されていったのかを理論社会学的・知識社会学的に明らかにすることを目的としている。
2021年度(本来の最終年度)は、夏に渡米し、アーロンズ、そして夫であり家族社会学者であるロジャーズと「二核家族」概念と「よい離婚」について、集中的な討議を行う予定であったが、2020年度と同様、コロナ禍につき計画がなかなか遂行できないでいたところ、2021年11月にアーロンズが、2022年1月にロジャーズが亡くなられたため、本研究期間の延長を余儀なくされた。また、2021年度中にアーロンズの『よい離婚』の翻訳出版を予定していたが、今回の集中討議を収録する予定であったため、出版の延期も余儀なくされた。
2022年度は、こうした事情から当初の予定を変更し、アーロンズの南カリフォルニア大学(USC)社会学科のかつての同僚であるマイケル・メスナーの紹介で、アーロンズの同大学院の指導生であり、現在テキサス大学オースティン校社会学科教授のグロリア・ゴンサレス=ロペスを訪ね、アーロンズについてお話を伺った。メスナーからは、アーロンズの「離婚研究」に係る全インタビュー資料がハーヴァード大学図書館のアーカイブズにあることを教えてもらい、その資料の収集・整理を行った。ゴンサレス=ロペスからは、全米ファミリーセラピスト協会での公開動画、並びにUSCで行われた追悼集会の資料を教えてもらい、その資料の整理を行った。
|