2023 Fiscal Year Research-status Report
Recovery from the Great East Japan Earthquake and Community
Project/Area Number |
19K02086
|
Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
遠藤 薫 学習院大学, 法学部, 教授 (70252054)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 東日本大震災 / 気候変動 / 産業の変遷 / 人口縮小 / 少子高齢化 / 人新世 / 動物との共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年の豪雨、コロナ禍によって現地でのフィールドワークが困難な状態が続いている。文献調査、質問紙調査、などによって、研究を続けている。また、東日本大震災および三陸地方の産業の歴史と現状に関する視聴覚情報(ドキュメンタリー)も、重要な記録資源として蓄積しており、それらの分析にも取り組んでいる。 気候と産業の問題も、もともとは、近世以降を対象として考えていたが、近年、人新世という概念が脚光を浴びており、さらに長いタイムスパンで検討することの重要性を認識した。 また、地域の少子高齢化や人口流出の問題も主要なテーマとしている。 さらに、最近、野生動物が市街地に頻繁に姿を現すようになり、人間の生活圏に侵入してくる事例が数多く報告されている。この問題も含めて、三陸地方を中心とした、震災、気候変動、産業変化、人口問題、人新世、動物・自然との共生などについて、研究を深めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年の豪雨、コロナ禍などによって現地でのフィールドワークが困難な状態が続いている。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでに蓄積してきた文献調査、質問紙調査、などによって、既存研究に一層厚みを加える分析が可能であると考えている。また、東日本大震災および三陸地方の産業の歴史と現状に関する視聴覚情報(ドキュメンタリー)も、重要な記録資源として蓄積しており、それらの分析も、従来にない新たな知見をもたらすだろう。 また、近年、能登地震や台湾など諸外国での地震も多発しており、それらとの比較研究も重要と考えている。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍などのために研究計画がやや遅れているために、未使用分が残っている。学会への旅費、参考文献の購入に充てる予定である。
|