2022 Fiscal Year Research-status Report
成人期障害者におけるQOLの規定要因―親の高齢期から「親亡き後」への移行プロセス
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19K02089
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
田中 智子 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (60413415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 里佐 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (80341684)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 障害者家族 / 高齢期 / 親亡き後問題 / 社会的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年は、障害者家族の高齢期に関わる調査の公表に向けて執筆活動を行い、共同研究者と福祉現場の研究協力者と共に、出版に向けての議論を重ねてきた。 また新型コロナウィルスの感染拡大状況が継続したことにより、渡航が困難となり、研究計画の変更が必要となったことから、国内における介護殺人研究の事例分析を進めている。複数の介護殺人事案について、裁判の傍聴や確定資料の収集、関係者への聞き取り調査等を進めているところである。なぜそのような事件が起こるに至ったのかということを当事者・関係者の供述等から考察をするとともに、裁判という場で障害者家族に課せられたケア規範がどのように語られているのかという点にも着目して分析を進めている。 また、次の研究に向けて、高齢期を迎えた第一ケアラーへのライフストーリーの予備調査を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた海外との比較調査は、渡航制限により断念せざるを得ず、それに伴う研究計画の変更により、研究期間の一年の延長を行った。そのことにより、代替研究として取り組んでいる介護殺人にかかわる研究について、進めることができつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度が最終年度ということであり、以下の3点を計画している。 ・障害者家族の高齢期調査についての研究成果の公表(出版) ・介護殺人事件研究についての論文化 ・次の研究テーマである高齢期を迎えた第一ケアラーに対する調査に向けての準備
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Causes of Carryover |
海外研究を国内研究に変更した関係で、研究期間を1年延長したため。
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