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2021 Fiscal Year Research-status Report

豪州の文化・教育政策における経済主義的多文化主義と日常的多文化主義の展開

Research Project

Project/Area Number 19K02108
Research InstitutionUniversity of Shizuoka

Principal Investigator

石井 由香  静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (20319487)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords多文化主義 / オーストラリア / アジア / 教育政策 / 文化政策 / アジア系オーストラリア人
Outline of Annual Research Achievements

2021年度は、2020年度に引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく、オーストラリアでの現地調査を実施できなかった。このため、2021年度も研究計画を変更し、文献調査およびオンライン資料・情報の収集・分析を中心に研究を実施することとなった。
具体的にはオーストラリアの文化・教育政策および多文化主義に関する書籍、論文の収集と、連邦および州政府、マスコミ、研究関連団体および社会活動団体等によるオンライン資料・情報の収集を行い、「アジア」との関わりを中心に読み込みと分析を行った。特にオンライン資料・情報は現地渡航ができない状況下でその重要性がさらに意識され、位置づけと分析方法を慎重に検討しつつ前年度に引き続き考察を行った。
2021年度の資料収集については、従来計画していた方向性での資料収集、分析に加えて、コロナ禍がどのようにオーストラリアの文化・教育状況、また多文化主義および「アジア」との関わりに影響を与えているかという点も意識して収集と分析・考察を進めた。感染拡大抑制のための国境閉鎖はアジアとの人流にも影響を与え、本研究との関わりでは特にアジアからの留学生が激減したことの影響が危惧される。また、コロナ禍のなかでアジア系住民へのバッシングも見られ、こうした状況の報告や抗議、対応の動きが見られるようになっている。本研究と同時進行的に生じたコロナ禍に関わる状況を追うことは、あらかじめ計画していた研究にさらに重要な知見を与えるものと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2019年度から2021年度までの3年計画で開始した本研究は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年3月以降2年以上にわたりオーストラリアにおける現地調査を実施できていない。
現地調査によらない部分の研究を充実させるべく、文献調査、オンライン資料・情報の収集と分析に基づく研究をこの2年進めてきたが、やはり現地調査ができないことの影響は大きい。このため、研究延長を申請し、2022年度も研究を継続することとした。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルスの感染拡大は終息したとは言えず、次年度もオーストラリア現地調査が確実に実施できるかどうかはまだ見通せない状況にある。
現時点では、現地調査を2022年8月と2023年3月に実施予定であるが、実施できない場合も想定しつつ、文献調査、オンライン情報・資料の収集・分析に基づく研究を引き続き進めていく。全体として予定している研究をどのように実施できるか、成果発表をどのように行うか、できるだけ柔軟に考えながら対応していく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年3月よりオーストラリア現地調査が2年以上にわたり実施できない状況であったため、研究計画を1年延長し、次年度使用額が生じた。
次年度の計画においては、オーストラリア調査出張、学会・研究会参加、書籍・文献および資料の収集を予定している。この計画実施において、助成金を適正に使用する予定である。

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Published: 2022-12-28  

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