2020 Fiscal Year Research-status Report
Study of effect on the Fostering Change Program
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19K02165
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 篤司 東京福祉大学, 心理学部, 講師 (30625166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上鹿渡 和宏 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10623689)
青木 豊 目白大学, 人間学部, 教授 (30231773)
福榮 太郎 横浜国立大学, 障がい学生支援室, 准教授 (10638034)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 里親 / 社会的養護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特異的な里親教育プログラム(フォスタリングチェンジ・プログラム)の教育効果を検証することである。英国においてフォスタリングチェンジ・プログラムの効果が実証されている一方で、我が国でのその効果測定は未だ不十分である。すなわち、今後我が国の次世代を担っていく社会的養育を受けて成人する子どもたちのメンタルヘルス及び、その里親養育環境がどの程度改善され得るのか未だ明らかとなっていない。 そこで本研究では、フォスタリングチェンジ・プログラム前後での里親のスキルや自己効力感、そして子どものアタッチメントや問題行動等の変化量について比較検討を行うことで、その効果を実証することを目的としている。 調査方法は、全国各地で実施されているフォスタリングチェンジ・プログラムに参加した里親を対象に、アンケート調査を実施してきた。2020年度の当初の予定としては、2020年4月から2021年7月にかけてフォスタリングチェンジ・プログラムを各年度全国最低5ヵ所にて実施し、上鹿渡がデータ収集を行う予定であった。また、収集したデータは佐藤が随時データベース化し、佐藤・青木・福栄が分析を行っていくとしていた。 新型コロナウイルス感染症の影響がある中、現時点で佐賀、長崎等の里親47名(里子64名)のデータを収集し、これらのデータ入力を完了している。なおデータの集約と入力の作業に関しては、調査地が全国に点在していることから、データのやり取りにおいて細心の注意を払い、匿名化作業等が円滑且つ確実に行えるような仕組みづくりを行った上で実施してきた。 同時に、本研究に関連のある文献や資料の収集も積極的に行った上で先行研究レビューも継続して取り組み、投稿論文の執筆をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響によって研究活動そのものに制限が生じた上に、イレギュラーな大学業務が増えたことによって研究時間を捻出することが例年よりも困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2020年度にできていなかったデータの収集と分析作業を中心に行っていく。分析作業は、上鹿渡(研究分担者)がフォスタリングチェンジ・プログラムを実行し、青木(研究分担者)はアタッチメント評定を行い、福榮(研究分担者)は収集したデータの分析を担当する。 研究代表者はデータの入力と研究の総括を行う。 また、2020年度中に執筆した論文の投稿も併せて行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究分担者との対面での研究会や学会出張ができなかったり、物品購入に至らず、予定通りの執行ができなかった。よって2021年度は購入できていなかった関連文献・資料の入手を行うと共に、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつ、可能であれば学会にて積極的に研究発表をし、その際の会場への交通費と宿泊費、学会参加費の予算を執行していく。
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