2020 Fiscal Year Research-status Report
社会的マイノリティへの偏見軽減要因の探索 無関心という壁を越えるために
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19K02191
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
玉利 麻紀 (平井麻紀) 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (80573154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 社会的マイノリティ / 偏見 / 無関心 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、大学における通常業務が大幅に変更され、対応することが必要であった。そのため、通常であれば研究実施に向けて使う時間等を、新型コロナウィルス対応へ割かざるを得ず、研究を進めることが大変難しかった。また、当初計画していた対面型の実験の実施は難しいため,研究計画の変更とそれに伴うレビューに時間を要した。今年度は、まずは研究1「学生への調査」を方法等を検討した上で実施し,その後,その時々の社会情勢で実施可能な形へ研究計画を柔軟に変更しながら,本研究を実行していきたいと考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
【研究実績の概要】にも記入したが、2020年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、大学における通常業務が大幅に変更され、対応することが必要であった。そのため、通常であれば研究実施に向けて使う時間等を、新型コロナウィルス対応へ割かざるを得ず、研究を進めることが大変難しかった。また、当初計画していた対面型の実験の実施は難しいため,研究計画の変更とそれに伴うレビューに時間を要した。今年度は、まずは研究1「学生への調査」を方法等を検討した上で実施し,その後,その時々の社会情勢で実施可能な形へ研究計画を柔軟に変更しながら,本研究を実行していきたいと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は,研究2「マイノリティとの接触により,『見える』ようになるのか?―接触方法の実験的検討」の本調査を実施の予定であった.しかし,新型コロナウィルスの感染拡大の影響により,直接接触を基盤とする研究の実施自体が難しい状況にある.そのため,現状でも実施可能と思われる方策として,学生を対象としたオンライン調査等への変更を検討している.まずは研究1「マイノリティは『見えて』いるのか? ―選択的非注意と偏見との関連の検討」を実施し,結果の発表を していく予定である.
ただし,本調査以降の研究2の研究計画については大幅に変更せざるを得ない.対面実験の実施については,新型コロナウィルスの感染終息の見通しが立たず,方法等を検討する必要があるためである.このこともあり、残念ながら、2020年度に研究を進めることができなかった。そのため、1年の研究期間の延長を想定しながら、テーマに沿った形で実験計画を柔軟に変更し,着実に進めていきたいと考えている.
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Causes of Carryover |
昨年度の新型コロナウィルス感染症の感染拡大により,学会への参加を想定した旅費を使用する必要がなくなったため,使用予定額が大幅に減少した経緯がある。また,昨今の新型コロナウィルス感染症の感染状況では,当初計画していた形での実験実施の見通しは大変厳しく,研究計画の変更をせざるを得ない状況にあり,研究の進捗は大幅に遅れている.そのため,研究2の実験は次年度に延期して実施することを希望している。また,実験用映像作成依頼(150千円)を計上した人件費・謝金においても,使用予定を次年度へ延期し、研究継続することを希望する. 今年度は質問紙調査の実施や分析,及び,実験を主な研究計画とし,最終年度の実験に向けて,実験準備を進める予定である.したがって,統計処理用ソフト類や映像関連の物品の使用頻度も大幅に増えることが予想されるため,これらの物品を購入することを予定している.
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