参加型評価法を用いた精神科デイケア及び訪問支援統合化プログラムの改訂とその評価

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K02205
• Research Institution: Kawasaki University of Medical Welfare
• Principal Investigator: 大山 早紀子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20722284)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 下園 美保子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (90632638)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 精神科デイケア / 地域定着支援 / 訪問支援 / プログラム評価 / 実践家参画型評価

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、これまでの研究で作成してきた「精神科デイケア(以下、デイケア)と訪問支援を統合化したモデル(以下、効果モデル)」をより現場で取り組みやすいものとするために、研究代表者らが骨子を作成した「精神科デイケアおよび訪問支援統合化プログラム評価 実施・普及ガイドライン(以下、ガイドライン)」をデイケアと訪問支援に従事している方々とともに、参加型評価の手法を用いて改訂・精緻化することである。そのうえで、現場の方々にこのガイドラインを導入し、改訂した効果モデルに取り組んでいただき、その有用性を明らかにすることである。
2020年度は、分担研究者とともに作成した改訂効果モデル(案)およびガイドライン(案)について、現場の方々に協力をいただきワークショップを開催して、実践家の合意形成を図る予定であった。同時に2021年度から実施する、改訂したモデルの効果評価と効果モデルおよびガイドラインの有用性を明らかにする観察研究の実践家評価者の育成をする予定であった。
実際に取り組んだことは、分担研究者とともに、2019年度に作成した効果モデル改訂版(案)およびガイドライン(案)を検討する実践家参画型ワークショップの持ち方について検討したことである。具体的には、ワークショップの内容や検討する課題、検討の方法や手順についての協議である。後述のとおり、計画的に研究を進めることができなかったため、ワークショップの内容の検討までとなった。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年度は、2019年度に作成した効果モデルとガイドラインの精緻化と実践家の合意形成を図る予定であった。しかし、COVID-19の影響により、予定時期のワークショップ開催が困難となったこと、研究代表者の都合により、休職し研究を中断したことにより、2020年度は当初の計画通り研究を進めることはできなかった。

Strategy for Future Research Activity

まず、現場の方々に協力をいただき2020年度内に行う予定であったワークショップを開催する。その方法にあたっては、オンラインでの実施方法を検討する。並行して翌年度以降の観察研究の実践家評価者の育成のための研修を行う。2022年度からは、改訂したモデルの効果評価を実施し、効果モデルおよびガイドラインの有用性を明らかにする予定である。

Causes of Carryover

2020年度は、COVID-19の影響と研究代表者の都合により研究が中断したことにより、研究費の使用がなかったため、次年度使用額が生じた。2021年度は、2020年度実施予定であった
改訂効果モデル(案)およびガイドライン(案)の精緻化のためのワークショップを開催費として、使用する予定である。