2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a scale on promotion and protection of human rights of persons with disabilities
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19K02235
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井筒 節 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (00392449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 敦朗 金沢大学, 融合科学系, 教授 (20536726)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 障害者の権利 / 人権 / ウェルビーイング / 精神保健 / 国連 / 開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、論文の発表と、国際社会における研究結果のより一層の周知・実装化、それに基づくフィードバック収集も行った。例えば、8月にスイスで開催された国連障害者権利委員会では、精神障害当事者団体等と共に、国連委員等と会合を持ち、情報共有を行った。また、10月にインドネシアで開催された国連アジア太平洋経済社会委員会のハイレベルイベントでは、基調講演等を通して本研究の成果を共有した。更に、3月に国連本部にて開催された国連女性の地位委員会では、主に開発途上国の現場で活躍する障害のある女性リーダー、UN Women、国連女子差別撤廃条約委員と共に、災害・紛争時の障害のある女性のテクノロジーへのアクセスに関するサイドイベントで発表した。これらの会合では、「誰一人取り残さない」ため、多様な登壇者、参加者を迎え、国際手話通訳等をいれる等して、アクセシビリティの確保と多様な声に耳を傾けるよう努めた。 研究期間全体としては、コロナ禍で海外における調査・情報収集に大きな制限があったが、障害者の権利保護・促進をめぐる論文・資料に基づき尺度開発を行い、国連システム、開発途上国ステークホルダー、内外の当事者団体とオンラインやハイブリッドでのイベントを開催するなどして、最新の知見を収集し、フィリピンにおけるパイロットに基づく検討・発信を行ってきた。中でも、国連、UN Women、UNITAR等と協働し、毎年障害者権利条約締約国会議、国連国際障害者デー等において、パネルディスカッションを実施し、障害を取り巻く現状、政策、研究、好事例等を、国連職員、各国政府代表、障害者団体、若者等と共有しつつ、政策策定と実装に貢献してきた。また、フィリピン、バングラデシュ、オマーン、カタールの現場と頻繁にオンライン会議を開き、状況共有や研究を進展することができた。 これらの成果は、論文やオンラインツールとして発表した。
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Research Products
(14 results)