2021 Fiscal Year Research-status Report
A Developmental Study of Riskassessmentsheets on Neglect and Psychological abuse riskassessment sheets on Child abuse
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19K02257
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
山田 麻紗子 人間環境大学, 人間環境学部, 特任教授 (90387746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 忍 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50634606)
千賀 則史 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授(移行) (70803782)
姜 民護 同志社大学, 社会学部, 助教 (60802254)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 一時保護決定のためのリスクアセスメント / ネグレクト・心理的虐待に有用なシートの開発 / 児童相談所の現場に根差した開発 / 国際比較も踏まえたリスクアセスメントシートの開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
合計14回(第54~67回)の名古屋児童虐待研究会を研究代表者および分担者3名で開催、また研究協力者である名古屋市とも協議を重ねながら研究を推進した。第59回および第62回研究会では、海外の研究協力者Stacie LeBlanc JD Med ViolaVaughan-Eden PhD MSW MJ(以上米国) および洪昌杓氏(韓国)に参加を依頼し、オンラインで研究会を行った。テーマは、筆者らが研究・開発中の一時保護決定のためのリスクアセスメントシートおよび同シートの使用に当たっての手引きに対する意見等、アメリカおよび韓国における児童虐待の現状と課題などである。 2021(令和3)年12月1日 名古屋市中央児童相談所に於いて「令和3年度第1回名古屋市児童相談所職員報告研修会」を、名古屋市の三児童相談所(中央・西部・東部、以下「市児相」)職員を対象に開催し、研究の経過、新たにネグレクト・心理的虐待に特化して開発した「一時保護決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」シートと同シートの手引きの説明、海外の研究協力者へのインタビュー内容等を報告し、質疑応答を行った。 市児相職員から出された疑問、提案等を参考にして、「一時保護決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」を修正し、2022年3月に市児相に引継いだ。 2022年1月に、論文「ネグレクト・心理的虐待のアセスメントにおける児童相談所の視点に関する質的研究」を日本子ども家庭福祉学会に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型ウイルス感染拡大により渡航が無理であったため、海外との比較研究が計画よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
市児相において児童虐待の初期対応に取り組んでいる児童福祉司に、引き継いだ「一時保護決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」シートを実務で試行してもらう。その後児童福祉司から意見や提案を聴取り、それらを参考に再度同シートの修正を行い、市児相に引継ぎ、研究を終了する。 海外の研究協力者のインタビュー内容を冊子にまとめ、市児相等児童虐待に関わる関係機関、他に配布する。 海外渡航が可能になれば、韓国に出張し、2021年度から始まった新たな児童虐待への取組みの現状と課題、一時保護時のリスクアセスメントの実際と課題について、研究協力者や関係者にヒアリング、意見交換を行い、本研究を推進する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で海外渡航ができなかったため、海外との比較研究に使用する旅費、講師謝金等が残ったことによる。 翌年度に海外渡航が可能になった場合は、韓国に出張し、2021年度から始まった新たな児童虐待への取組みの現状と課題、一時保護時のリスクアセスメントの実際と課題について、研究協力者や関係者にヒアリング、意見交換を行う。
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