2022 Fiscal Year Research-status Report
A Developmental Study of Riskassessmentsheets on Neglect and Psychological abuse riskassessment sheets on Child abuse
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19K02257
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
山田 麻紗子 日本福祉大学, 福祉社会開発研究所, 客員研究所員 (90387746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 忍 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50634606) [Withdrawn]
千賀 則史 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授(移行) (70803782)
姜 民護 同志社大学, 社会学部, 助教 (60802254)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ネグレクト・心理的虐待 / 特化したリスクアセスメントシート / ACE研究 / 児童相談所との連携 / 虐待相談現場の意見尊重 |
Outline of Annual Research Achievements |
名古屋児童虐待研究会を第68回~第75回の8回開催し、研究の推進を図った。特に名古屋市中央児童相談所での第72回(10.25、虐待対応班の2係に実施)、第73回(11.22、同班の1係に実施)、第74回(12.6、同班の3係に実施)には、合計10人の児童福祉司にインタビューを行った。インタビューの内容は、研究・開発中のリスクアセスメントシート「 一時保護・援助方針決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」を過去にそれぞれの係が対応したネグレクト・心理的虐待20事例に使用してもらい、実際にアセスメントを行った現在使用中のシートとの違い、良い点、問題点、使い勝手等に関する項目を各係で検討してもらった。その後、それらに基づいて実施した。ここでは、詳細な聴き取りを行うことができ、同シートの最終的な修正に生かすことができた。 また、名古屋市児童相談所との連携および職員研修・報告会として、①7月25日に同市西部児童相談所職員への研修・報告会、②同 28日 同市東部児童相談所職員への研修・報告会、③同 29日 同市中央児童相談所職員への研修・報告会を実施した。 なお、いずれの会においても終了後に参加者との意見交換、アンケートを実施して開発中のシートに対する意見、要望、提案等を聴き取ってシートの改良に役立て、ACE研究の内容も盛り込んだ最終段階のリスクアセスメントシート「 一時保護・援助方針決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」を名古屋市に提出することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ネグレクト・心理的虐待に特化したリスクアセスメントシートの開発を行うことができ「 一時保護・援助方針決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)」および「一時保護・援助方針決定のためのリスクアセスメント(ネグレクト・心理的虐待)の手引き」の最終版を作成、2023年1月に名古屋市に渡すことができた。 ただ、コロナ禍のため、海外出張が行えず海外の関係機関の訪問・インタビュー、比較研究ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国の関係機関訪問とインタビューの予定は、9月3日に渡韓し、4日~6日に実施する。訪問インタビュー先の予定は、以下の7ケ所である。 ①社団法人大韓児童虐待防止協会、洪昌杓氏、②児童権利保障院、職員、③地方児童保護専門機関、職員、④虐待通告の受理、一時保護の決定等初期活動を行う機関、⑤ソウル家庭法院、専門調査官(日本語可)「2008年の韓国協議離婚制度改革のその後と今後の課題―子どもの福祉の観点」のテーマでお話を伺う。⑥上記法院内で実施されている面会交流(実際の場所、方法など)、⑦養育費の履行管理院、職員、以上については、研究分担者の姜先生が相手と交渉等を進める。 また、本研究のまとめ、論文化などとして、(1)本研究の経過と内容のまとめ(概略)を作成し、PDF資料として、名古屋市児童相談所に送る、(2)韓国関係機関訪問とインタビュー内容を文章化し、研究ノートで発表する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、海外出張ができなかったことから生じた。9月に韓国の関係機関訪問とインタビューを次の予定で実施する。訪問・インタビュー先は①社団法人大韓児童虐待防止協会、洪昌杓氏、②児童権利保障院、職員、③地方児童保護専門機関、職員、④虐待通告の受理、一時保護の決定等初期活動を行う機関、⑤ソウル家庭法院、専門調査官(日本語可)「2008年の韓国協議離婚制度改革のその後と今後の課題―子どもの福祉の観点」のテーマでお話を伺う。⑥上記法院内で実施されている面会交流(実際の場所、方法など)⑦養育費の履行管理院、職員である。 本研究の経過と内容のまとめ(概略)を作成し、資料として研究協力者の名古屋市児童相談所に送る。
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