2019 Fiscal Year Research-status Report
里親支援専門相談員の実践モデルおよび実践マニュアルの開発的研究
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19K02271
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Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
野口 啓示 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (20804470)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 里親養育支援 / フォスターペアレントプログラム / 子ども家庭福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究を遂行するために、文献調査、里親および実務者へのインタビュー調査、里親支援先進国(スコットランド)への視察調査を行った。 その成果物として、Noguchi, K.,Ito, K. & Senga, N.(2019) The New Direction of Social Foster Care in Japan, The Scottish Journal of Residential Child Care, 18(3), pp1-10に投稿、掲載された。 また、第20回日本子ども家庭福祉学会にて、「里親養育支援を目的としたフォスターペアレントプログラムの開発的研究」を畑山麗衣と共同で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を遂行するために、文献調査、里親および実務者へのインタビュー調査、そして里親支援先進国(スコットランド)への視察調査を行った。文献調査においては、なぜ里親委託がこれまで拡がって行かなかったのかをホスピタリズム、脱施設化をキーワードに調査している。調査の過程で、日本人が持つ施設へのイメージが西欧人とは違っているのはないかという気づきが得られた。この点について、より調査を深めたいと思う。また、里親および実務者へのインタビュー調査を実施したところ、発達障害への対応そして里親のへの実子への配慮の必要性に対する気づきを得た。これらの配慮を含むプログラム開発の必要性を感じた。また、海外視察では、先進国の進んだ取り組み、特に人権への配慮、当事者者との協働、豊かな職員配置について学ぶことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
文献およびインタビュー調査を中心に研究を深めながら、具体的なプログラムの開発を進める予定である。また、私が理事長を勤めるNPO法人GivingTree において、里親養育支援を行うプログラムを試行していく予定となっている。これらのプログラムの試行において、プログラムの効果測定および参加者の語りを丁寧に分析することを行いたい。
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Causes of Carryover |
年度末に向けて、里親支援の専門家へのインタビュー調査を行う予定であったが、コロナウイルス蔓延の影響を受けて、実施することができなかった。次年度にインタビュー調査を実施する予定である。
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Research Products
(2 results)