2020 Fiscal Year Research-status Report
里親支援専門相談員の実践モデルおよび実践マニュアルの開発的研究
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19K02271
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Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
野口 啓示 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (20804470)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 里親養育支援 / フォスターペアレントプログラム / 社会的養護経験者 / トレーナー養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
里親養育支援に関する国内外の文献調査を行うとともに、里親、社会的養護経験者および里親養育支援を実施する専門職といった実務者へのインタビュー調査を行った。また、本年は里親への養育支援を行うプログラム(フォスターペアレントプログラム)をNPO法人GIVING TREEと協働して開発した。本研究で開発したフォスターペアレントプログラムを使った里親へのグループワークおよび里親養育支援を実施する専門職を対象としたスキルアップ講座を企画したが、コロナ禍のため、里親へのグループワークは中断、そして専門職を対象としたスキルアップ講座はオンラインでの部分的開催となった。しかし、企画等を行える段階まで来ることができたので、次年度以降に開催そして効果測定を実施する予定である。 成果物としては、コロナ禍での社会的養護の現状そして、社会的養護経験者の現状をまとめた論文を2本、里親ソーシャルワークをテーマとした著作を作成することができた。 Senga, N., Ito, K., Noguchi, K. & Ishida, K.COVID-19 in Japan, Part 1: The impact on social foster care. The Scottish Journal of Residential Child Care, SJRCC Special Feature: Reflection on COVID-19 , pp1-6.2020年9月 Ito, K.., Senga, N., Noguchi, K. & Ishida, K.COVID-19 in Japan, Part 2: The impact on social foster care leavers. The Scottish Journal of Residential Child Care, SJRCC Special Feature: Reflection on COVID-19 , pp1-7.2020年9月 『子どもを支える家庭養護のための里親ソーシャルワーク』共著伊藤嘉余子、野口啓示、石田賀奈子他、5名、分担部分、レッスン14「里親養育の実際」pp94-99、レッスン15「里親が直面するニーズ」pp100-106、第6章「里親の養育力・専門性の向上とトレーニング」pp153-176、レッスン29「民間の里親支援機関の役割」pp215-221、レッスン30「児童養護施設や乳児院の役割」pp222-228
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を遂行するために、文献調査、里親および社会的養護経験者、また実務者へのインタビュー調査を行った。また、本年は里親への養育支援を行うプログラム(フォスターペアレントプログラム)を開発し、そのプログラムを実施するためのトレーナー養成を行う研修会を企画したが、コロナ禍のために、部分的にオンラインでの実施となった。そのため、講座の効果測定をすることができなかった。また、里親先進国での里親養育支援の実際を視察する予定であったが、実施することができなかった。コロナ禍のために制約もあったが、研究としては、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度において、里親養育支援を行うプログラムであるフォスターペアレントプログラムの開発を行うことができたので、本年においては、里子養育をしている里親へ本プログラムの実施、そして効果測定を行うのと同時に、本プログラムを実施するためのトレーナー養成を行う研修会を実施し、効果測定を行いたい。昨年は、企画まではできたのであるが、コロナ禍のために、両方が部分的な実施になり、効果測定をすることができなかったので、本年度は実施したい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のために、予定していた調査ならびに講座そして研修会を実施することができなかったために予算を余らせてしまったが、今年度は、昨年度に予定していたものも合わせて今年度は研究を行う予定である。
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Research Products
(3 results)