2022 Fiscal Year Research-status Report
低栄養回避を目指す食環境整備に向けた高齢者中食食事パターン分類別栄養管理の検討
Project/Area Number |
19K02278
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
高橋 寛子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (00581919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 浩子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 特任教授 (00093386)
藤倉 純子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20307078)
林原 好美 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (40758603)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 低栄養 / 高齢者 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、配食サービス及び「中食」の利用頻度の高い高齢者の料理の選び方、食べ方をパターン化した「高齢者中食献立・摂取量タイプ分類」を開発し、栄養状態との関連を明らかにする。そして、パターン別の低栄養予防・改善の栄養管理方法を検討し、高齢者自身の食意識・行動変容を目指す。 また、配食事業者には、低栄養予防・改善に向けた新たな食種と献立の提案を行い、栄養面で真に充足可能な高齢者向け弁当の基礎資料とする。高齢者のみならず、配食事業者に働きかけることで、地域全体で乖離のない栄養管理を行える食環境を整備することが可能となり「地域包括システム」の一助となると考える。 令和4年度は、高齢者デイサービス利用者および地域高齢者に対して質問紙調査、栄養アセスメント、食事調査、身体計測、生化学検査を実施する予定であったが、デイサービスでの新型コロナウイルス感染症によるクラスター発生と地域での感染者増加により、研究延期の要請があったため調査は実施できなかった。デイサービス等より、調査の許可が下り次第、すぐに調査が実施できるよう準備を整えてある。 既に開発を行ったタブレット用栄養アセスメントツールに関しては、前年度に行った調査結果では、画面の操作に手数がかかる、タブの配置等に問題があることが示されたため、画面の修正、操作性の修正を行い、より栄養管理が実施しやすいアセスメントツールにバージョンアップさせた。また、栄養管理の必要性については、配食事業者従業員は栄養管理の必要性を感じてないということも浮き彫りになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、高齢者に対する質問紙調査、栄養アセスメント、食事調査、身体計測、生化学検査は実施できなかった。 研究実施予定施設では、職員、デイサービス利用者に新型コロナウイルス感染者が続出し、研究実施の許可が下りなかった。 配食事業者では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、配食利用者との接触を控えているため、研究協力は叶わなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
デイサービスでの調査許可が下り次第、高齢者に対する質問紙調査、栄養アセスメント、食事調査、身体計測、生化学検査を実施する。 地域高齢者の研究協力者を増やすために、新たな地域に研究協力を依頼する。 配食事業者の協力を得るために、新たな地域に研究協力を打診する。 配食事業者での研究が叶わないため、医療・福祉関係職種に評価を実施する。 一部の地域高齢者については、6月~8月に調査を実施予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対象者に質問紙調査、栄養アセスメント、食事調査、身体計測、生化学検査が実施できなかったため、使用額に差が生じた。 新型コロナウイルス感染が落ち着き研究協力者との対面の許可が下り次第、質問紙調査、栄養アセスメント、食事調査、身体計測、生化学検査を実施するため、これらに関連する費用を使用する予定である。
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