2019 Fiscal Year Research-status Report
地域ネットワークを用いた現役社会人のための金融リテラシー教育の開発
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19K02306
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Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
奥田 真之 愛知産業大学, 経営学部, 教授(移行) (10791353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10262742)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域ネットワーク / 現役社会人 / 金融経済教育 / 金融リテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、金融経済教育の対象を現役社会人として、その中を「若年社会人(20代)」、「一般社会人(30代)」、「退職前の社会人(50~60代)」に分けた。そして各フェーズに合わせた金融経済教育の教材開発とその実践と効果測定を通じ、より効果的な金融経済教育の体系化を提案することを目的としている。 2019年度は、金融経済教育授業教材プログラムの開発とパイロット実践を行った。「若年社会人(20代)」向けの教材として、家計管理の基本を学び、ライフイベントとして、「結婚」と「住宅取得」を設定してシミュレーションができる説明教材とゲームで学べる教材を作成した。また「一般社会人(30代)」向けの教材は、「子どもの教育資金」と「住宅ローン返済計画」が分かる説明教材とゲームとした。「退職前の社会人(50~60代)」向けの教材としては、「老後の資金準備」と「退職金の運用」の説明教材とゲームとした。説明教材は、スライドで作成し、講義の最初15分ほどを用いて説明して学べるものとした。それぞれのゲームは、説明を受けた上で、その内容を実践に活かせるものとした。ゲームは1人用のもので、受講者が各自、自分で自分のライフプランをシミュレーションできるものとした。 これらの教材を用いて、「若年社会人(20代)」、「一般社会人(30代)」と「退職前の社会人(50~60代)」に対して、試験的に実践を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教材開発とパイロット実践ができたので、概ね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度以降は、地域ネットワークと共に教材を用いた実践を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、多くの人数を集め、講義をし、「フューチャーセンター」や「ワールドカフェ」等を通したプログラムの実践をすることは難しくなった。 このため、本年度はソーシャルディスタンシングに配慮した講義会場確保に努めるとともに、各自が自分であいている時間にオンライン上でできる教材とゲーム提供とオンライン上でアンケート実施を加えたいと考えている。これまで作成した教材をオンライン仕様に変更し、オンライン上での講義と実践の可能性を探りたいと考えている。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症拡大に伴う学会中止等から、旅費支出が当初計画よりも少なくなったためである。 今年度のコロナウイルス感染症拡大防止に配慮したウェブアプリ教材開発やソーシャルディスタンシングを確保した金融リテラシー教育実践のための会場運営費への充当を計画している。
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Research Products
(7 results)