2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Environment of Parenting of Fathers in the East Asia and the Comparing Study of Supporting Fathers
Project/Area Number |
19K02317
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
小崎 恭弘 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20530728)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 父親 / 東アジア / 子育て支援 / 育児時間 / パートナーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は東アジア地域4カ国の父親に対するアンケート調査を実施した。本調査は文化的類似性を 持つ東アジア各国とわが国を相対化し、父親の育児意 識や社会環境に対する意識を比較検討することにより、わが国および東アジア各国の父親を取り巻く状況の理 解と父親支援の方向性を明らかにすることを目的として実施した。 【研究方法】対象 東アジアの日本、韓国、台湾、中国の4カ国の 6 歳未満の子どもを持つ父親各国 300名ずつを対象とした。方法 アンケートは研究者が日本語により作成を行い、リサーチ会社が各国の言語に翻訳を行いインター ネットを活用して実施した。実施日 2021年11月に実施 【調査項目】1子育てについて ・子どもと過ごす時間・主な養育者・利用保育サービス 2父親自身の育児について・実際の育児の関わり方・子育てについての思い・子育てについての不安・理想の父親イメージ 3家族・社会について ・パートナーとの関わり・子育て、家族観について・自国の子育て環境について4プロフィール 東アジアの父親を取り巻く状況は一様ではない。中国などは社会環境の充実を感じているものの、実際の子どもの数は決して多くはない。また我が国の男性育児の有り様の脆弱性も、他国との比較の中でより鮮明になっ た。少子化への対応が、単に一要因や何か特定の原因のみで解消できないことの示唆を得られた。 各国の父親を取り巻く子育て環境は全てが充実したものではなく、その内容や取り組みについても各国独自の取り組みが見られる。これらを踏まえた上で他地域や国との比較検討を行うことで、今後よりこの地域や各国、 日本の特徴が明確になると考える。
|
Research Products
(6 results)