2021 Fiscal Year Research-status Report
フィリピンの幼児を対象とした栄養補助食品の調理・加工法の検討と栄養教育教材の作成
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19K02323
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
池田 昌代 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (10364704)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フィリピン / 幼児 / 栄養 / 食品 / moringa / 栄養教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
フィリピン共和国(以下、フィリピン)では、経済格差と同様に貧困ゆえの栄養格差も深刻な問題となっている。Luzon島、Laguna州のMayondon, Putho-Tuntungin, Timugan, San Antonioの4地域、計8カ所のDaycare centerに在籍する3~5歳の幼児を対象とした食事調査の結果、男女共に、鉄、カルシウム、ビタミン類の摂取量が、推奨量を大きく下回っていることが明らかとなった。そこで本研究では、フィリピンの幼児を対象に、不足栄養素を補うための補食メニューと、食生活に関する正しい知識を身につけるための栄養教育教材の作成を目的とした。補食メニューの給与栄養目標量は、Philippine Dietary Reference Intakes (Food and Nutrition Research Institute)で示されている1日推奨量の15%に設定した。カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミン類、食物繊維の供給源として、フィリピンで生産されているmoringa oleifera Lamを用いサイクルメニュー(5日間×12週間)を作成した。栄養教育教材は、①moringa oleifera Lamを用いたサイクルメニュー、②モデル献立の動画付きレシピ、③幼児の食生活に関する注意事項、④衛生管理の方法、⑤家庭菜園の方法について作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID‐19の世界的な感染拡大により、フィリピンで予定していた食事調査ができなくなった。このため、本申請課題で計画していた食事調査のデータ収集が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、フィリピンの幼児を対象とした食事調査を行い、栄養摂取状況に関するデータ収集、解析を行う。また、2021年度に引き続き、Web上で視聴できる栄養教育教材を作成する。
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Causes of Carryover |
フィリピンにおいて幼児を対象とした食事調査を行う予定であったが、COVID-19の世界的な感染拡大によりフィリピンへの渡航ができなくなった。このため、2019年度から2021年度に計上していた、旅費、謝金を2022年度に使用する予定である。
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