2022 Fiscal Year Research-status Report
フィリピンの幼児を対象とした栄養補助食品の調理・加工法の検討と栄養教育教材の作成
Project/Area Number |
19K02323
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
池田 昌代 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (10364704)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | フィリピン / 幼児 / daycare center / feeding program / moringa oleifera |
Outline of Annual Research Achievements |
フィリピン共和国(以下、フィリピン)では、経済格差と同様に貧困ゆえの栄養格差も深刻な問題となっている。前年度までに、Luzon島のLaguna州のMayondon, Putho、Tuntungin, Timugan, San Antonioの4地域、計8カ所のDaycare centerに在籍する3~5歳の幼児を対象とした食事調査を行い、栄養摂取に関する問題点を抽出した。また、その結果をふまえ、栄養改善を目的とした栄養教育教材を作成した。本年度は、動画を中心とした栄養教育教材を作成するとともに、微量栄養素の摂取源として、Moringa oleifera を用いた幼児の栄養補助食品(ポルボロン様クッキー)を作成した。 栄養補助食品のエネルギー及び栄養素量は、Recommended energy and nutrient intakes for Filipinos を参考に、1日分の15%の摂取を目標に設定した。米粉を原料としたポルボロン様クッキーを作成し、10、15、20%のモリンガを添加した際の、吸水試験、色彩色差測定、破断強度測定、保存性試験を行った。また、分析型及び嗜好型官能評価を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フィリピンで予定していた食事調査は、COVID‐19の影響で実施が困難となった。そのため、栄養教育媒体と栄養補助食品の作成を中心に研究を実施した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、フィリピンの幼児を対象とした食事調査を行い、栄養摂取状況に関するデータ収集、解析を行う。また、2022年度に引き続き、栄養補助食品と栄養教育教材の作成を行う。
|
Causes of Carryover |
フィリピンにおいて幼児を対象とした食事調査を行う予定であったが、COVID-19の感染拡大以降、食事調査の許可を得ることが困難となった。このため、 2022年度に計上していた、旅費、謝金を2023年度に使用する予定である。
|