2021 Fiscal Year Research-status Report
多様化する保育施設における「保育の質」確保のための物理的環境整備について
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19K02324
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
定行 まり子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80235308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五関 正江 日本女子大学, 家政学部, 教授 (00170449)
青木 賀津子 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (00829351)
澤田 美砂子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20409262)
小池 孝子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (50508778)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育施設 / 食育 / 管理栄養士 / 感染症 / 換気 / 二酸化炭素濃度 / 園庭 / 運動遊び |
Outline of Annual Research Achievements |
引き続き、「保育の質」確保のための物理的環境整備について、新型コロナウィルス感染症対策の面から調査研究を行った。昨年度、アンケート調査、二酸化炭素濃度測定調査への協力を得た施設のうちから2施設に対し、より詳細な調査を実施し、建築計画上の課題を探った。ホールを挟んで保育室が配置された保育施設では、ホールが保育室と一体利用される傾向があり、主体的な遊びの展開に有効であるいっぽう、良好な空気環境の維持は難しく、計画時に活動内容や最大の在室人数を見込んだ換気計画が必要であることが確認された。住宅地に位置する保育施設では、窓を開けることが制限されることがあり、適切な窓開け換気が実施できずに二酸化炭素濃度が高くなる場面が見られたことから、建築計画においては周辺状況に十分留意し、場合により追加の換気設備を設置する必要があることが確認された。 また、東京23区内の保育施設を対象に、運動遊びのための時間や環境確保の現状、園内の屋外遊びにおける工夫、園外活動の状況等について尋ね、都市部の保育施設において子どもの運動遊びの環境を充実させるための課題について検討した。分析の結果、グラウンド型の園庭を持つ園ではそうでない園と比較して運動遊びに必要な環境が整っているとの認識が、また自然のある園庭を有する園では運動遊びに必要な時間を確保できているとの認識が有意に高いことが明らかになった。自由記述部についてテキストマイニング分析を行った結果、都市部の園外保育の目的に関しては、自然に触れることだけでなく、おもいきり体を動かす場所、体力を養う場所としての役割も担っていることが示された。 さらに、保育施設における乳幼児を対象に食習慣・生活習慣などについて調査を行った。これらの研究成果については、各分野における学会発表および、研究論文にまとめて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大により、当初予定していた施設見学、視察調査などを実施することができなくなったため、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に実施した、保育施設の新型コロナウィルスへの対応状況について、夏期の温湿度も含めた換気状況を中心に、更に調査を継続する。2020年度に予定していた海外調査については、状況をみて国内調査に変更することも検討する。 また、保育施設の園庭における運動遊びの内容と物的環境との関係については、園での観察を行いながら引き続き調査を進める。 さらに、保育施設における乳幼児を対象とした食習慣・生活習慣などについてのアンケート調査やヒヤリング調査は当初予定した計画通り実施し、平成30年度より改正施行された保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育・保育要領より、保育に求められる「機能」について検討を進める。
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Causes of Carryover |
2020年度に海外調査を企画していたが、新型コロナウィルスの感染拡大により、取りやめたため。今後の感染状況を鑑み、今年度末を予定に計画する。状況によっては国内調査への変更も検討する。
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Research Products
(6 results)