2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of evaluation method to develop mushroom cultivation method aiming at functional enhancement in a short time.
Project/Area Number |
19K02327
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Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
吉本 博明 南九州大学, 健康栄養学部, 教授 (30516919)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | NF-kappa B / きのこ / 栽培法 / 機能性 / ヒラタケ / ヒメマツタケ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、培養細胞を使用したin vitro 試験法により、きのこの健康効果を増強する栽培法を短期間でスクリーニングする方法を提供することを目的とする。きのこはヒトの健康維持、予防および疾病改善にも寄与する食品であり、栽培方法により健康効果を増強することが可能である。しかし、栽培法の改善には動物試験など莫大なコストと期間が必要であり、新規栽培法開発のネックになっている。本研究の成果が実現すれば、比較的低コスト、短期間での栽培改変が可能となりきのこ産業への寄与は高いものと考える。 最終年度である2021年は、①抽出方法の異なるヒメマツタケ(Agaricus subrufescens)を試料として、NF-kB活性と抗酸化作用(DPPH radical assey)、血小板凝集抑制(3種)、IL-8遺伝子発現抑制作用の相関を検討した。また、過去のデータからのべ76種のきのこの抽出物の各種アッセイ間の相関を検討した。 ①については、冷水抽出物の活性が有意に高かったが、一方でDPPHとの相関は、R2=0.422と弱い相関を検出するのみであった。②については、、αグルコシダーゼ阻害活性、ACE阻害活性を加えた15通りの組み合わせの相関を見たが、R2=0.63~0.96(20種サンプル)、R2=0.57~0.92(56種サンプル)で、いずれも強い相関を示した。 ①のNF-kBとの相関が低かった理由としては、NF-kB阻害活性の検出感度が低かったことが考えられる。したがって、検出感度を高めるために、使用する細胞種の変更、あるいは惹起剤であるLPSをTNF-αなどに変更して検討する必要がある。 本研究の成果の一部は、2020年3月、第70回日本木材学会(鳥取大会)、2021年3月、第71回日本木材学会(東京)、2022年3月第72回日本木材学会(名古屋・岐阜)で発表した。
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Research Products
(1 results)