2019 Fiscal Year Research-status Report
ICT導入の意義に着目した保育実践者の防災コンピテンシー向上に関する研究
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19K02328
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Research Institution | Osaka Jonan Women's Junior College |
Principal Investigator |
中津 功一朗 大阪城南女子短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (30454606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 健 兵庫県立大学, 社会情報科学部, 助教 (30749221)
弘田 陽介 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (60440963)
高橋 亨輔 香川大学, 創造工学部, 講師 (60647262)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 幼稚園 / 保育園 / 防災 / ICT導入 / ICTリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近年のICTのユーザビリティの向上に着目し、業務と防災の双方におけるICTの導入により生じる相乗効果によって保育の質の向上を図ることである。そこで、本年度は、無作為に選んだ全国の保育園・幼稚園・こども園の保育士・幼稚園教諭を対象に、保育現場のICT導入について、汎用性とユーザビリティの向上に着目した意識調査を行った。この調査では、ICTの導入に関しての意識調査のほか、大学での情報教育への満足度等の調査も同時に行った。 防災の観点の研究では、災害時という未知の状況を想定しやすくするためにVR技術やウェアラブルカメラ(目線カメラ)を用いた動画コンテンツを作成した。そのコンテンツでは、避難経路における「こども目線とおとな目線の違い」等、普段経験しがたい状況をバーチャルリアリティにより実現するものとなった。上述したような本年度に収集した多くのデータは、今後、分析・検討する必要がある。 また、本年度収集した防災に着目したデータについては、再利用についても今後考える予定である。具体的には、保育現場の様々なシチュエーション、避難訓練、おでかけ、室内での遊び等における「こどもの目線」や「経験による保育士の目線の違い」を研修で用いるための映像作成コンテンツとして再構築し、保育者研修・養成の場での再利用性について検討する。現段階では、保育士の質向上のためのコンテンツとしては、撮影時間の長さなど、研修等で現実的に利用できるものではないので、さらなる検討が必要になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
幼児教育現場で働く人を対象に無作為に意識調査を行うことや、防災の観点からの避難訓練や避難経路での動画撮影等、おおむね計画通りに順調に行ってきた。そして、年度末に室内でのコンテンツ用の撮影を行う予定であった。しかしながら、新型コロナ感染防止のため、保育園・幼稚園ともに撮影を行う状況にはなく、撮影ができない状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の意識調査・業務に関する調査に基づき、業務に関するコンテンツを提案・構築する。アンケートフォームなど、無料で利用できるGoogle等のサービスの利用をはじめ、多くのアプリケーションの活用から、作成する汎用的なコンテンツまで、防災支援と業務を軽減する事を目的に提案していく。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、保育士や幼稚園教諭に協力を依頼する実験が困難になることから、コンテンツ構築を先に手掛けていく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度末に実験や調査研究で利用する予定だった旅費および実験機材の購入が新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で次年度に持ち越しとなった。
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