2023 Fiscal Year Annual Research Report
ICT導入の意義に着目した保育実践者の防災コンピテンシー向上に関する研究
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19K02328
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Research Institution | Osaka Jonan Women's Junior College |
Principal Investigator |
中津 功一朗 大阪城南女子短期大学, その他部局等, 教授(移行) (30454606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 健 兵庫県立大学, 社会情報科学部, 助教 (30749221)
弘田 陽介 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60440963)
高橋 亨輔 香川大学, 創造工学部, 准教授 (60647262)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 保育園 / 幼稚園 / こども園 / ヒヤリハット / 安全対策 / 防災 / ICT / アプリケーション開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICTのユーザビリティおよび汎用性の向上がもたらす利点に焦点を当て、特に保育現場での具体的な応用事例を通じてその効果を検証することを目的としている。近年、ICTの進化は目覚ましく、多くのツールが使いやすくなっているにもかかわらず、アンケート調査では依然として技術の利用が難しいと感じる人が多い状況にある。本研究では、VR技術やGoogleフォームなどの具体例を通じて、ICTがどれほど簡単に活用できるかを示し、その普及を促進するための方策を探った。 まず、ユーザビリティの向上について考察した。VR動画の実験において、被験者がスムーズに利用できる環境を整えるためには、ユーザビリティの向上が不可欠であった。また、ヒヤリハット事例や事故のデータは多く存在するが、それを効果的に扱うためのアプリケーションが不足していた。そこで、本研究では、これらのデータを簡便に収集・分析できるアプリケーションの開発に努めた。 さらに、Googleフォームなどの無料サービスを利用すれば、アンケートの作成やデータ収集が容易に行える。これにより、紙媒体でのデータ収集とその入力業務が不要となり、業務の効率化が図れる。この点については、研究期間中にも現場のリテラシーが向上し、活用している施設も多く見受けられた。しかしながら、データの収集方法については議論が進んでいる一方で、収集したデータをどのように分析するかについての議論が不足しており、その結果、データを最大限に活用できていない現状があった。 収集したデータを効果的かつ汎用性のあるものにすることも、アプリケーションの重要な役割である。本研究では、データの分析手法についても検討し、ユーザーが収集したデータを最大限に活用できるよう支援するためのガイドラインやツールの提供にも力を入れた。これにより、現場でのICTの活用が一層促進され、業務の効率化と質の向上が期待される。
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Research Products
(8 results)